白洲次郎生誕120周年記念特別展「白洲次郎・白洲正子─武相荘折々のくらし」が、富山県水墨美術館にて、2022年5月20日(金)から7月3日(日)まで開催される。その後、神戸、鹿児島、名古屋を巡回する。

旧白洲邸「武相荘」での家族の暮らしに着目

英国流のマナーと教養を身につけ、プリンシプルを信条として、第二次世界大戦後に日本の復興に尽力した白洲次郎。幼少期より能を通して古典芸能に親しみ、着物や骨董を愛好し、随筆家として活躍した白洲正子。1929年に結婚したふたりは、互いの個性を尊重しつつ、日々を暮らした。

白洲次郎と白洲正子のふたりが生涯の生活の拠点としたのが、現在の東京都町田市にある邸宅「武相荘(ぶあいそう)」だ。展覧会「白洲次郎・白洲正子─武相荘折々のくらし」では、旧白洲邸「武相荘」の所蔵品を中心に展示し、次郎と正子ふたりの暮らし方に光をあてる。

会場では、正子が愛した着物や帯、アクセサリー、骨董、数々の随筆を著した正子の自筆原稿、日本各地を旅して独自の感性で捉えた能や文化にまつわる品々に加えて、次郎の愛用品や洋服、手製の道具、戦後日本の復興に尽くした次郎の史料も紹介。また、武相荘での白洲正子の書斎も一部再現する予定だ。

さらに、6月12日(日)までの期間は、白洲次郎の愛車ベントレーも目にすることができる。

展覧会概要

白洲次郎生誕120周年記念特別展「白洲次郎・白洲正子─武相荘折々のくらし」
会期：2022年5月20日(金)～7月3日(日)
※白洲次郎の愛車ベントレーの展示は6月12日(日)まで
会場：富山県水墨美術館
住所：富山県富山市五福777
開館時間：9:30〜18:00(入室は17:30まで)
休館日：月曜日
観覧料：一般 1,200円(1,000円)、大学生 1,000円(700円)、前売(一般のみ) 1,000円
※( )内は20人以上の団体料金
※上記料金で常設展も観覧可
※各種障がい者手帳の所持者や小学校・中学校・高校等の児童・生徒などは観覧無料
※前売券販売の詳細については美術館ホームページを参照
※会場の混雑状況に応じて入場を制限する場合あり
※内容などは変更となる場合あり(最新情報については美術館ウェブサイトなどにて確認のこと)

■巡回情報
・神戸会場
会期：2022年7月16日(土)～9月25日(日)
会場：神戸ゆかりの美術館
住所：兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1
・鹿児島会場
会期：2022年10月28日(金)～11月28日(月)
会場：かごしま近代文学館 2階 文学ホール
住所：鹿児島県鹿児島市城山町5-1
・愛知会場
会期：2023年3月4日(土)～4月2日(日)
会場：松坂屋美術館
住所：愛知県名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 南館 7階

【問い合わせ先】
富山県水墨美術館
TEL：076-431-3719