1999年、リカルド ティッシが自身の名を冠したブランド「リカルド ティッシ」を設立。
リカルドティッシ(RICCARDO TISCI)は1975年、イタリアのコモに生まれる。セントマーチンズを99年に卒業。そのころのセントマーチンズには、リチャード ニコル、ジョナサン サンダース、マリオス ショワブなどがいた。
卒業後、自身のコレクションを開始。同時期からプーマやコカパーニ(COCCAPANI)などのブランドでデザイン活動を行う。2004年、3年間の契約でルッフォ リサーチのデザイナーに就任。しかし経営悪化などの問題でコレクションはストップした。
2005-2006A/Wシーズンのオートクチュール・コレクションより、ジバンシィのクリエイティヴ・ディレクターに就任。
就任以来、レディースウェア、オートクチュール、アクセサリー(レディース)を担当してきたが、2009S/Sからメンズコレクション(ウェア、アクセサリー)も担当することが決定。ジバンシィのメンズコレクションは、オズワルド ボーテングの辞任以来、デザインチームがプレゼンテーション形式で行っていた。
リカルド ティッシはコレクションのカラーに黒や白を使用する。しばしばその特徴として、ダークでゴシックタッチ、ミニマルなファッションと評される。しかし、2007年のニューヨークタイムズのインタヴューでティッシは自身のファッションに関して「ゴシックと表現されることもありますが、ゴシックだとは思いません。ロマンティックで感覚的なタイプのものが好きです」と語っている。
コンセプチャルな傾向があり、多くのファッション誌がそのコレクションを絶賛している。歴代のジバンシィのデザイナー(ジョン ガリアーノ、アレキサンダー・マックイーン、ジュリアン マクドナルド)と比較しても、ティッシの評価は高くブランドを甦らせたと言われている。
2008年には、マドンナのワールドツアーにティッシがデザインしたコレクションが選ばれた。その他、ケイト・ブランシェットなどが映画際などレッドカーペットで、リカルド ティッシによるジバンシィのドレスを身に着けている。
2017年、ジバンシィのクリエイティブ・ディレクターを退任。