1998年、レザーブランドのルッフォからのプロジェクトとしてスタート。
ルッフォ リサーチはイタリアのレザー生産で有名な企業、ルッフォ社から実験的に立ち上げられたブランド。ルッフォ自体は、プラダ、ドルチェ&ガッバーナ、ヴェルサーチェなど主にイタリアの有名ブランドに高品質なレザーを供給していた。
ルッフォ リサーチとしてのコレクションラインは1998年にスタートした。
2シーズン(S/S、A/Wの1年間)限定のプロジェクトで、若手の有望デザイナーを起用して、コレクションを発表する。若手デザイナーの支援も目的とし、コレクションには高品質なレザーが惜しみなく使用される。コレクションは高級百貨店で販売された。
プロジェクトのスタートはアントニオ ベラルディが起用された。翌年は、ラフ シモンズとヴェロニク ブランキーノを起用。シモンズがメンズ、ブランキーノがレディースコレクションを発表した。(シモンズとブランキーノは当時恋人同士だったらしい。)
2000S/S、2000A/WシーズンにはA.F.ヴァンデヴォーストを起用。ライダーズと病院のユニフォームを組み合わせたような斬新なコレクションを発表。翌シーズンもハーレー・ダビットソン、バイクを意識したコレクションを発表。デニムや毛皮、コーデュロイのようなレザーを取り入れたコレクションだった。
2001S/S、2001A/Wシーズンはソフィア ココサラキを起用。ココサラキはレザーをレザー以外の生地、まるでシルクシフォンやコットンなどを使用しているかのように見せるエレガントなコレクションを発表した。
2002S/S、2002A/Wシーズンはアレキサンドル マチューを起用。カラーをバランスよく取り入れたフレンチカジュアル。コルセットのようなトップスが印象的なコレクションだった。
2003S/Sはハイダー アッカーマンを起用するが、その後、マーケットの問題でコレクションを一時閉鎖。
2004年に再度コレクションの復活が発表される。リカルド ティッシを起用して、3年間のコレクションを発表することが決定した。
しかし3年が経過しないうちにコレクションはストップ。なお、ティッシは2005年にジバンシィのデザイナーに抜擢された。
2006年、ルッフォ社は経営的な問題悪化で大規模なリストラを決行。