展覧会「石川真生 ─私に何ができるか─」が、東京オペラシティアートギャラリーにて、2023年10月13日(金)から12月24日(日)まで開催される。

石川真生、沖縄へのまなざし

石川真生(いしかわ まお)は、1953年沖縄に生まれ、同地を拠点に活動を続ける写真家だ。旧日本軍、自衛隊、アメリカ軍など、沖縄をめぐる人びとを軸に、被写体となる人びとに密着し、その人間性を見つめることで生まれる作品は、沖縄の現実を生々しく暴き出している。

石川は1970年代、沖縄在米兵の黒人のためのバーに勤めながら、同僚の女性とその生活を撮影した「赤花 アカバナ 沖縄の女」を制作し、その後、この時に出会った黒人兵の故郷を訪ねる「Life in Philly」などを手がけている。その時々の人との出会いを契機として、立場を超えて写真を撮るスタイルは、当時から確立されていたのだといえる。近年においては、「日の丸を視る目」をはじめ、創作写真ともいわれる作品を発表している。

展覧会「石川真生 ─私に何ができるか─」では、初期の作品から最新作まで、石川の活動を概観。1970年代に発表していたプリントに始まり、近年もっとも力を注いでいる「大琉球写真絵巻」の近作、最新作に至るまで、総数約170点の作品を展示を通して、沖縄に対する独自のまなざしを紹介する。

展覧会概要

展覧会「石川真生 ─私に何ができるか─」
会期：2023年10月13日(金)〜12月24日(日)
会場：東京オペラシティ アートギャラリー
住所：東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー 3F
開館時間：11:00〜19:00(入場は18:30まで)
休館日：月曜日
入場料：一般 1,400円(1,200円)、高校・大学生 800円(600円)、中学生以下 無料
※同時開催「収蔵品展077 ひとの顔」および「project N 92 土井沙織」の入場料を含む
※( )内は各種割引料金
※障害者手帳の所持者および付添者1名は無料

【問い合わせ先】
TEL：050-5541-8600(ハローダイヤル)