展覧会「深掘り! 浮世絵の見方」が、東京の太田記念美術館にて、2023年12月1日(金)から24日(日)まで開催される。
「深掘り! 浮世絵の見方」展は、浮世絵をより深く楽しむための見方に着目する展覧会。浮世絵を鑑賞するにあたっての基礎的な視点からマニアックなものまで、さまざまな視点とともに葛飾北斎や歌川広重などの作品を紹介する。
たとえば、北斎の代名詞《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》には、波の動きを捉える北斎の観察眼はさることながら、鮮やかな青い絵具や摺師の技術など、浮世絵を鑑賞するうえでの見どころが凝縮されている。本展では、同作をはじめとする浮世絵の名品を、その魅力を掘り下げつつ紹介する。
また、浮世絵の多くは木版画であるため、同じ作品が複数存在していることになる。とはいえ、摺りの早いものと遅いものとでは、色や細部に違いを見てとることができる。会場では、摺りによって線や色が異なる広重の《木曽海道六拾九次之内 須原》や、空の色の修正が加えられた《名所江戸百景 亀戸天神境内》など、摺りによる細かな違いにも光をあてる。
さらに、浮世絵のマニアックな知識も紹介。摺りの目印を示す小さな余白や、歌川派の絵師たちに受け継がれるマークなど、浮世絵の制作の背景や保存状態を垣間見ることができる細部に着目しつつ、作品を展示する。
展覧会「深掘り! 浮世絵の見方」
会期:2023年12月1日(金)〜24日(日)
会場:太田記念美術館
住所:東京都渋谷区神宮前1-10-10
開館時間:10:30〜17:30(入館は17:00まで)
休館日:月曜日
入館料:一般 1,000円、高校・大学生 700円、中学生以下 無料
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)