企画展「髙山辰雄展」が、滋賀の佐川美術館にて、2024年7月13日(土)から9月23日(月・祝)まで開催される。

髙山辰雄、滋賀初の大規模回顧展

髙山辰雄(たかやま たつお)は、日本の総合美術展「日展」を中心に活躍し、東山魁夷や杉山寧とともに「日展三山」として知られる日本画家だ。明治45年(1912年)に生まれた髙山は、戦後まもなくポール・ゴーギャンの作風に傾倒するようになるも、後年には人間の内面を見つめた作品を数多く残している。

とりわけ1970年代以降の髙山は、人間の「生」に対する畏敬や渇望といった根源的な精神性を表現する、さまざまな人物画を制作。1977年に発表された《いだく》は、こうした展開の到達点のひとつだといえる。さらに1990年代以降には、代表作となる連作「聖家族」に見られるように、色彩を極端に抑制したモノクロームの表現や、中国の宋元画を思わせる作品も手がけた。

企画展「髙山辰雄展」は、関西では24年ぶり、滋賀では初となる髙山の大規模回顧展。70年以上にわたる髙山の画業のうち「聖家族」をひとつの頂点として捉え、《いだく》や《白い襟のある》など、「聖家族」制作に至るまでの人物像を中心に紹介する。

展覧会概要

企画展「髙山辰雄展」
会期：2024年7月13日(土)～9月23日(月・祝) 会期中に展示替えあり
［前期 7月13日(土)～8月12日(月・振) / 後期 8月14日(水)～9月23日(月・祝)］
会場：佐川美術館
住所：滋賀県守山市水保町北川2891
開館時間：9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日：月曜日(祝日の場合は翌日に休館)
入館料：一般 1,200円、高校・大学生 800円、中学生以下 無料(保護者の同伴が必要)
※障害者手帳の提示者および付添者1名は無料
※ウェブ事前予約制(詳細については美術館ウェブサイトを参照)

【問い合わせ先】
佐川美術館
TEL：077-585-7800