特別展「心象工芸展」が、石川・金沢の国立工芸館にて、2024年9月6日(金)から12月1日(日)まで開催される。
工芸作品は、表現されるモチーフや制作の背景よりも、素材や技術に着目されることが多い。しかし、多くの工芸作家は、自身の心象や社会との関わりにも目を向けて制作を行っている。特別展「心象工芸展」は、素材や技術ばかりでなく、作家の創作背景や感情にも光をあてつつ、現代作家による工芸作品を紹介する展覧会だ。
本展では、工芸や現代美術の領域で国際的に活躍する、6人の作家の代表作や最新作を紹介。沖潤子、佐々木類、髙橋賢悟、中川衛、中田真裕、松永圭太が出展し、刺繍から漆芸、陶芸、ガラス、金工まで、幅広い分野の作品を展示する。
たとえば、刺繍表現を手がける沖潤子は、古布や異素材を縫い合わせることで、記憶の重なりや感情の高まりを表現してきた。また、戦後生まれとして初めて「彫金」の人間国宝に認定された中川衛は、金属の表面に異なる金属を嵌めこんで模様を作りだす「象嵌」による作品を制作。本展では、作家たちの代表的な作品から最新作までを紹介する。
特別展「心象工芸展」
会期:2024年9月6日(金)〜12月1日(日)
会場:国立工芸館
住所:石川県金沢市出羽町3-2
開館時間:9:30〜17:30(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(9月16日(月・祝)・23日(月・振)、10月14日(月・祝)、11月4日(月・振)は開館)、9月17日(火)・24日(火)、10月15日(火)、11月5日(火)
観覧料:一般 1,000円(900円)、大学生 800円(700円)、高校生 500円(400円)
※( )内は20名以上の団体料金および割引料金
※中学生以下、障害者手帳の所持者および付添者1名などは無料
※10月20日(日)「いしかわ文化の日」は団体料金・割引料金
※11月3日(日・祝)「文化の日」は無料
■出展作家
沖潤子、佐々木類、髙橋賢悟、中川衛、中田真裕、松永圭太
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)