現代美術家・田村友一郎の個展が水戸芸術館で - “生成AIが紡ぎだす物語”新作《ATM》を発表

リンクをコピー

記事のURLをコピーしました

企画展「田村友一郎 ATM」が、茨城の水戸芸術館現代美術ギャラリーにて、2024年11月2日(土)から2025年1月26日(日)まで開催される。

田村友一郎、過去最大規模の個展

田村友一郎《マダガスカルの石 The Stone of Madagascar》 2015年

田村友一郎は、1977年に生まれ、国内外で活躍する現代美術家だ。写真や映像、インスタレーション、パフォーマンス、舞台など、さまざまな表現媒体にわたる田村の作品は、ある土地の歴史的主題や身近な大衆的主題などに基づきつつ、現実と虚構が交錯する多層的な物語を織りなすことで、既存の歴史や記憶に新たな解釈を与えるものだといえる。

田村友一郎《見えざる手 Invisible Hands》インスタレーション
国際芸術祭「あいち2022」常滑市 2022年
「ワールド・クラスルーム」森美術館 2023年

企画展「田村友一郎 ATM」は、田村の7年ぶり、過去最大規模の個展。水戸芸術館の英語表記「Art Tower Mito」の略称「ATM」に着想した新作《ATM》を発表する。

田村友一郎《Sky Eyes》インスタレーション
「話しているのは誰？現代美術に潜む文学」国立新美術館、東京 2019年
神秘的参与明当代美術館、上海 2020年

新作の《ATM》は、田村がこれまでに書き綴ってきた膨大な文章を生成AIに学習させ、機械を通して新たな物語を紡ぎだす作品だ。これまで田村は、ナレーションや語り手を伴う物語、説話といった形式を通して、「語り」の要素を持つ作品を手がけてきた。本展で発表する《ATM》では、言葉を書きあらわす「語り」の行為を生成AIに委ねることで、自身の過去作の断片をたどりつつ新たな物語を生みだすことを試みる。

展覧会概要

企画展「田村友一郎 ATM」
会期：2024年11月2日(土)〜2025年1月26日(日)
会場：水戸芸術館現代美術ギャラリー
住所：茨城県水戸市五軒町1-6-8
開場時間：10:00〜18:00(入場は17:30まで)
休館日：月曜日(11月4日(月・振)、1月13日(月・祝)は開館)、11月5日(火)、12月27日(金)〜1月3日(金)、1月14日(火)
入場料：一般 900円、団体(20名以上) 700円
※高校生以下、70歳以上、障害者手帳などの所持者および付添者1名は無料(学生証や年齢のわかる身分証明書を要提示)
※学生とシニアのための特別割引デー「First Friday」：学生証の所持者および65〜69歳は、毎月第1金曜日(11月8日、12月6日、1月10日)に入場料100円にて観覧可

【問い合わせ先】
水戸芸術館(代表)
TEL：029-227-8111