展覧会「東宝スタジオ展 映画=創造の現場」が世田谷美術館にて開催される。期間は、2015年2月21日(土)から4月19日(日)まで。
東宝スタジオ メインゲート 写真提供:東宝株式会社 (c)TOHO CO.,LTD.
1932年に写真化学研究所(通称P・C・L)の名で産声をあげ、現在までたくさんの人々を魅了してきた東宝スタジオ。その間、合併や社名変更を経ながら、時代を象徴するような名作を世に送り出してきた。歴史ある本スタジオも、近年業界随一の最新設備に改築され、これからも日本の映画界を先導していくことだろう。
そんな東宝スタジオに焦点を当てた本展では、1954年に公開された2本の代表作『ゴジラ』と『七人の侍』などに注目し、特殊撮影や東京の時代劇を生み出した映画技術の魅力を探っていく。また、美術デザイナーや衣裳デザイナー、作曲家など映画製作に携わった様々なクリエイターの仕事についても紹介。
「七人の侍」撮影風景 黒澤明監督 1954年 (c)TOHO.CO.,LTD. 個人蔵
全約600点以上の展示作品によって、東宝スタジオの映画製作の秘密は紐解かれる。展覧会の導入部分では、『ゴジラ』と『七人の侍』を取り上げ、その創造の源流を探索。いかにしてダイナミックな東京時代劇と、ミニチュアを駆使した特撮が作られたのかが読み解ける展示内容となっている。
左)「ゴジラ」ポスター 本多猪四郎監督 1954年 ©TOHO CO., LTD. 寺島映画資料文庫蔵
右)「進撃の巨人」公開告知ポスター ©諌山創/講談社 ©映画「進撃の巨人製作委員会
展覧会の最終部分では、東宝撮影所から、東宝スタジオへと改称された1971年から現在に至までを紹介。黒澤明、市川崑両巨匠の手による絵コンテ、昭和を代表する大作映画『日本沈没』の美術デザイン原画、時代を駆け抜け生まれ変わり続けるゴジラなどの紹介を通して、30年余りを振返る。更に、2004年から100億円を投じてスタートした「スタジオ改造計画」や、2015年8月、9月に2部連続公開される『進撃の巨人』などを取り上げ、日本映画の足跡を辿る。
【展覧会概要】
展覧会「東宝スタジオ展 映画=創造の現場」
会期:2015年2月21日(土)〜4月19日(日)
開館時間:10:00〜18:00(最終入場は17:30まで)
休館日:毎週月曜日
会場:世田谷美術館 1階展示室
住所:東京都世田谷区砧公園1-2
観覧料:一般 1000(800)円、65歳以上 800(600)円、大高生 800(600)円、中小生 500(300)円
※()内は20名以上の団体料金。
※一般の障がい者の方は500円、大高生の障がい者の方は無料、介助の方は1名まで無料。