東京・清澄にあるタカ・イシイギャラリーで、2012年5月25日(金)から6月23日(土)まで、荒木経惟の個展「過去・未来 写狂老人日記1979年-2040年」が開催される。
左) 荒木経惟 「過去・未来 写狂老人日記」、2040年 (35mm カラーポジフィルム)
本展では写真下部にプリントされる日付表示機能を用い、1979年から荒木が100歳を迎える2040年までの時間軸を操作した作品約10,000点を、日付順の日記形式にて発表。荒木はこれまでも、多数の作品を1度に展示することで見出される写真の魅力を追及してきた。今回展示される約10,000点の作品が未来をも含んだ日記としてまとめられたとき、1枚1枚の写真すべてが荒木の内面を表すかのようで、そこに確固たる世界が存在していることが強く感じられる。
脚色を抜きに感じたことをストレートに表現し、東日本大震災への記憶にも触れながら、写真の新たな姿追求し続ける荒木。既存の枠組みを壊し続ける挑戦的な姿勢を表す最新作が見られる展覧会となっている。
「写真は日記なんだよ・・。しかない。写真ていうのはたった一日のコトに過ぎない。ていうようなことを感じさせるコトと、たった一日のことがヒジョーに過去も引きずってくるし、そして未来もずっと続く。たった一日のコトが、その二つの感じがあるから。どうしてもね、はっきりと日付を入れたいわけです・・。悔しいから今は未来を撮っている・・。」 2012年2月10日 荒木 経惟
【展覧会情報】
荒木 経惟「過去・未来 写狂老人日記1979年-2040年」
Nobuyoshi Araki“Past tense - Future, 1979 - 2040”
会期 : 2012年5月25日(金)- 6月23日(土)
会場 : タカ・イシイギャラリー(東京・清澄)
【作品集情報】
「過去・未来 写狂老人日記1979年-2040年」 タカ・イシイギャラリー刊 2012年5月25日刊行予定
「To The Past」 LITTLE BIG MAN刊 2012年5月25日刊行予定
脚色を抜きに感じたことをストレートに表現し、東日本大震災への記憶にも触れながら、写真の新たな姿追求し続ける荒木。既存の枠組みを壊し続ける挑戦的な姿勢を表す最新作が見られる展覧会となっている。