フランスの名門シャンパーニュ「メゾン マム」。本国フランスでは販売数No.1(※)を誇り、エリザベス2世御用達シャンパーニュとなるほど、ヨーロッパ各国の王室に愛されてきた人気メゾン「メゾン マム」を紹介する。
日本では「シャンパン」と呼ばれる発泡性ワインのこと。フランス語読みでは「シャンパーニュ」と発音される。
"シュワシュワ”とした発泡性ワイン全てが、この「シャンパーニュ」に該当するわけではなく"フランスのシャンパーニュ地方で生産されたもの”だけがシャンパーニュに分類される。
生産地シャンパーニュ地方の中でも、土壌の品質、日当たり、ブドウの品種などの基準に基づいて各畑の格付けが行われる。最も優れた畑は「グラン・クリュ」と呼ばれ、全部で319を超える畑のうちわずか17つの村のみ。
「メゾン マム」は、シャンパーニュ地方の中でも最も有名な8つのグラン・クリュを所有。シャンパーニュの約25%は、この最も優れた畑のブドウを用いている。残りの75%は、生産者から直接ブドウを買い付け。自社農園で生産されたブドウと組み合わせることで、「メゾン マム」オリジナルの味わいを長年に渡って維持し続けている。
大きく分けて7つのステップを踏み、ブドウからシャンパーニュが出来上がる。
1.ブドウを育てる
ブドウは、天候や環境に影響を受けやすい繊細な作物。枝の手入れを行う3月から収穫の9月~10月まで約半年間、細心の注意を払って大切に育てられる。大切なのは、有望なものを残し、蔓や葉、枝を間引くこと。こうすることで、果実に日光が十分あたり、最高品質のブドウが完成する。
2.ブドウの収穫
ブドウの収穫は、最も熟した段階にあたる開花からおよそ100日後の9月末から10月中旬にかけて行われる。「メゾン マム」では、1,000人もの摘み手によって手作業で一つ一つ収穫。
3.圧搾
収穫されたブドウは、果汁のみを回収する圧搾というステップへ。ブドウの果皮と色素が果汁に混入しないよう慎重に行われる。圧搾後は、ブドウの種、果皮、畑の土などを取り除き、大樽に入れて保管される。
4.醸造
18~20℃の温度で約2週間、樽の中で複数回の発酵を行う。すると、透明だった果汁はワインへと変化。発酵後は、ワインを別の樽に移し、残りの酵母や固形物を取り除く。この時点では、発泡性はなく「スティルワイン」と呼ばれる状態。
5.ブレンド
さまざまなブドウ品種や産地の「スティルワイン」をブレンドすることで、「メゾン マム」にふさわしいシャンパーニュを生み出していく。ワイン作りのスペシャリストで構成されるチームが、2,000にも及ぶサンプルのテイスティングを行い配合を決めていく。