映画『グリーンブック』が、2019年3月1日(金)より全国の劇場で公開される。
『ジム・キャリーはMr.ダマー』『愛しのローズマリー』『メリーに首ったけ』など、数々のコメディ映画で知られるファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリー監督が手掛ける本作は、『はじまりへの旅』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたヴィゴ・モーテンセンと、『ムーンライト』でアカデミー賞最優秀助演男優賞に輝いたマハーシャラ・アリの2人を主演に迎えて贈る、実話に基づいた物語。
黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに旅に出たのは、黒人差別が残る南部でのコンサートツアーを計画する天才黒人ジャズピアニストのドン・シャーリーと、彼がツアーのために雇った粗野で無教養のイタリア系ドライバーのトニー・リップ。何もかも正反対で異なる世界に住む2人の“壮大なズレ”に笑い、やがて知るツアーの本当の目的に胸が熱くなるヒューマンドラマだ。
タイトルにも据えられている「グリーンブック」とは、1936年から1966年までに毎年出版されていた、黒人を受け入れてくれるビジネスやサービス機関のリストが記載された旅行ガイドブックのこと。ニューヨーク出身のアフリカ系アメリカ人で郵便配達員をしていたヴィクター・ヒューゴー・グリーンが作成したもので、当時車で移動する黒人たちにとって欠かせないツールになっていたという。
第91回アカデミー賞では、作品賞、脚本賞(ニック・バレロンガ、ブライアン・カーリー、ピーター・ファレリー)、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)を受賞。惜しくも受賞は逃したが、主演男優賞(ヴィゴ・モーテンセン)、、編集賞(パトリック・J・ドン・ヴィト)もノミネートされていた。計5部門にノミネートされ、3部門で受賞した。
『グリーンブック』はアカデミー賞以外にも数々の賞を受賞。2018年のトロント国際映画祭では、2015年『ルーム』、2016年『ラ・ラ・ランド』、2017年『スリー・ビルボード』に続き、最高賞となる観客賞を受賞。
第76回ゴールデン・グローブ賞では、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞の全5部門にノミネートされ、ミュージカル・コメディ部門の作品賞、脚本賞、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)の3冠を獲得した。また、第30回全米製作者組合賞(PGA)では、作品賞を受賞している。
時は1962年。ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は腕っぷしはもちろんハッタリも得意で、ガサツで無学だが、家族や周囲から愛されていた。ある日、トニーは「神の域の技巧」を持ち、ケネディ大統領のためにホワイトハウスで演奏したこともある天才ピアニスト、ドン・シャーリー(マハーシャラ・あり)のコンサートツアーの運転手として雇われる。まだまだ人種差別が根強く残る時代になぜか、黒人にとって制約と危険の多い南部を目指すシャーリー。粗野で無教養なイタリア系用心棒と、インテリな天才黒人ピアニストという何もかも正反対な二人が、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、ツアーへと旅立った。
映画『グリーンブック』
公開日:2019年3月1日(金)
監督:ピーター・ファレリー『メリーに首ったけ』『愛しのローズマリー』
出演:ヴィゴ・モーテンセン『イースタン・プロミス』、マハーシャラ・アリ『ムーンライト』、リンダ・カーデリーニ『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
原題:『GREEN BOOK』
© 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.