展覧会「円山応挙から近代京都画壇へ」が、東京・東京藝術大学大学美術館と京都・京都国立近代美術館で開催。期間は、東京展が2019年8月3日(土)から9月29日(日)まで、京都展が2019年11月2日(土)から12月15日(日)まで。
18世紀・京都にて、堅苦しい狩野派に代わり、見たままの世界を描く写生画で一世を風靡した円山応挙による「円山派」と、与謝蕪村に学び応挙にも師事した呉春が興した「四条派」。この2派は「円山・四条派」としてその後の京都の主流となり、近代まで京都画壇に大きな影響を及ぼした。
円山応挙、呉春から竹内栖鳳、上村松園まで、円山・四条派の継承を読み解く本展では、自然・人物・動物といったテーマに分け、東京展、京都展併せて重要文化財12件を含む約120件の作品を展示。それぞれの画風を丁寧に解釈しながら、近代までの変化を辿っていく。また、円山応挙最晩年の最高傑作「大乗寺襖絵群」の立体的展示も行われる。
一番の見どころは、円山応挙の最高傑作ともいわれる重要文化財「大乗寺襖絵群」の特別展示だ。東京展では、円山応挙によって大乗寺の客殿に描かれた襖絵《松に孔雀図》や、その一門の呉春による《四季耕作図》と《群山露頂図》、山本守礼の《少年行図》、亀岡規礼《採蓮図》を立体的に再現。京都展でも円山応挙の《郭子儀図》が』登場する。実際の様子を体感できる空間で、貴重な作品をじっくりと鑑賞できる。
また、江戸時代の円山応挙や呉春から近代画家までの作品を、自然・人物・動物といったテーマに分けて展示。円山応挙が手掛けた《保津川図》や菊池芳文の《小雨ふる吉野》の臨場感あふれる作品からは、自然の様子がそのまま伝わってくる。
その他、動物をテーマに、鳥の羽根の一枚まで繊細に描写された円山応挙《牡丹孔雀図》や、子犬たちのじゃれ合う様子を描いた長沢芦雪《薔薇蝶狗子図》など、生き生きとした動きが感じ取れる作品を数多く目にすることができる。
展覧会「円山応挙から近代京都画壇へ」
■東京会場
開催期間:前期2019年8月3日(土)~9月1日(日) / 後期2019年9月3日(火)~9月29日(日)
時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:毎週月曜※祝日又は振替休日の場合は開館、翌日休館
会場:東京藝術大学大学美術館(東京都台東区上野公園12-8)
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
観覧料:
・当日 一般 1,500円(1200円)/高校・大学生 1,000円(700円)
・前売 一般 1,300円/高校・大学生 800円
※中学生以下無料
※()内は20名以上の団体料金。 団体観覧者20名につき1名の引率者は無料。
※ 障害者手帳提示で無料(介護者1名を含む)。
・「応挙手ぬぐい」セット券 2,000円(税込)
販売期間:6月10日(月)~8月2日(金)
発売場所:展覧会公式サイト、チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、セブンチケット、CNプレイガイド
※グッズは本展覧会内特設ショップで引換え。
■京都会場
開催期間:前期2019年11月2日(土)~11月24日(日) / 後期2019年11月26日(火)~12月15日(日)
時間:9:30~17:00(金土は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:毎週月曜※祝日の場合は開館、翌日休館
会場:京都国立近代美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町)
TEL:075-761-4111
※東京展、京都展ともに前期後期で大展示替え実施。ただし大乗寺襖絵は通期展示。