特集展示「石鹸・化粧品の近現代史」が、2019年12月3日(火)から2020年5月6日(水)まで国立歴史民俗博物館にて開催される。
「石鹸・化粧品の近現代史」は、日本の美容観や衛生観に影響を与えてきた石鹸と化粧品の歴史を、当時の商品やポスターなど約70点の展示品を通して紹介する特集展示。明治から平成初めの化粧品類を紹介した2016年秋の企画展示「身体をめぐる商品史」よりも古い時代にフォーカスする。
例えば化粧品の歴史について。工業製品化した明治時代の商品の中心は、パピリオの前身となる伊東胡蝶園が製造した日本初の無鉛白粉「御園白粉」や香油であった。
流行によって一時的に生産量が増えるも、第二次世界大戦によって原料不足に陥り、政府の統制におかれる。本来白色の瓶が何度も再利用され真っ黒に変化した「クラブ美身クリーム」から、当時の状況が見てとれる。その後、化粧品は、物品税の下がる1960年代中頃まで贅沢品として扱われ、1980年代にようやく機能性を重視した商品が開発されていくこととなる。
また、石鹸やシャンプーにおいても、髪や肌を傷めやすいアルカリ性のものから中性のシャンプー、液体石鹸まで、その時代の状況に合わせて変化していった。時代と共に変化する化粧品や石鹸から、日本の美容観や衛生観の移り変わりを感じてみて。
【詳細】
特集展示「石鹸・化粧品の近現代史」
開催期間:2019年12月3日(火)~2020年5月6日(水)
会場:国立歴史民俗博物館 総合展示 第4展示室 特集展示室
住所:千葉県佐倉市城内町117
休館日:毎週月曜日(休日の場合は開館、翌日休館)、12月27日(金)~1月4日(土)
開館時間:~2月 9:30~16:30(入館は16:00まで)、3月~ 9:30~17:00(入館は16:30まで)
料金:一般 600(350)円、大学生 250(200)円、高校生以下無料
※( )は20名以上の団体料金。
※総合展示もあわせて観覧可。
※障がい者手帳等保持者は手帳提示により、介護者と共に入館無料。
※高校生及び大学生は、学生証等を提示。
※半券の提示で、当日に限りくらしの植物苑に入場可。
※料金が変更になる場合あり。
【問い合わせ先】
ハローダイヤル
TEL:03-5777-8600(8:00~22:00まで)