企画展「いきものがたり 〜十二支になったいきものと、なれなかった猫たち〜」が、京都の嵯峨嵐山文華館にて、2020年8月1日(土)から10月11日(日)まで開催される。
ねずみに始まり猪で終わる十二支は、月日や時間を記述するために定められ、その起源は古代中国にまで遡るとされる。いきものが当てはめたれた由来には諸説あるが、十二支のいきものは日本でも親しまれ、古くから絵画や工芸品にも取り入れられてきた。
企画展「いきものがたり 〜十二支になったいきものと、なれなかった猫たち〜」は、そんな十二支の動物たちに焦点。犬や鶏といった十二支のいきものたちに加えて、十二支には選ばれなかった猫などを描いた日本画を、前期・後期あわせて66点紹介する。
十二支に選ばれたいきものの章では、かわいらしい犬の親子を描いた⻑沢芦雪「親子犬図」や、江戸時代初期の画家・狩野探幽の巨大な「雲龍図」、写実的な表現で“虎”を主題とした絵画作品を多数手がけた大橋翠石の「猛⻁之図」、幸野楳嶺「松に尾⻑鶏」などを展示する。
一方、猫が十二支に選ばれなかったのは、ねずみに嘘をつかれたためで、そのために猫はねずみを追い回すのだとか。続く章では、そんな猫の姿を捉えた作品14点を展示。⻑沢芦雪「猫と仔犬図」や歌川広重「美人と猫図」、川合玉堂「紅梅猫児」など、個性豊かで愛らしい猫の表現にふれられそうだ。
企画展「いきものがたり 〜十二支になったいきものと、なれなかった猫たち〜」
会期:2020年8月1日(土)〜10月11日(日) ※展示替えあり
[前期 8月1日(土)〜8月31日(月) / 後期 9月2日(水)〜10月11日(日)]
会場:嵯峨嵐山文華館
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11
TEL:075-882-1111
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)
入館料:一般・大学生 900円(800円)、高校生 500円(400円)、小中学生 300円(250円)、幼児 無料
※障がい者と介添人1名までは500円(400円)
※( )内は20名以上の団体料金
※常設展「百人一首ヒストリー」も観覧可
※展示作品および展示期間は都合により変更となる場合あり
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