「バウハウス 100年映画祭」が東京都写真美術館ホールで開催。会期は2020年8月8日(土)から8月28日(金)まで。
1919年にドイツで創設された、建築、デザイン、アート、写真など広範分野に渡る、芸術や技術の教育機関「バウハウス」。独自の教育システムを作り上げ、閉校までの14年間、様々な芸術分野に革新をもたらすと共に多数の著名クリエイター、アーティストを輩出した。
そんな「バウハウス」を関連映画を通して解剖していくのが、「バウハウス 100年映画祭」。7月17日(金)より東京ステーションギャラリーで開催する「開校100年 きたれ、バウハウス ―造形教育の基礎―」と併せて、その歴史を紐解いてゆく。
上映作品は、2019年開催時のラインナップに新たな作品『ニュー・バウハウス』を加えた、AからEの5プログラムで構成。「バウハウス」の遍歴を辿る作品から、ラースロー・モホイ=ナジ、マックス・ビルら「バウハウス」と深く関係する人物らにフォーカスした作品まで、全7作品をラインナップする。
ヴォルフ・ヒルデブラント、ゲルトルート・アルント、フーベルト・ホフマンら超一流の教師陣が集った「バウハウス」。伝説的な教師達の薫陶を受けた当時の学生達の証言や、貴重な記録によって、バウハウスが辿った激動の道と知られざる物語が明かされる。
1999・2009 / ドイツ / 103分 / 原題:Bauhaus - Modell und Mythos
監督:ニールス・ボルブリンカー、ケルスティン・シュトゥッテルハイム
出演:ヴァルター・グロピウス、ヴォルフ・ヒルデブラント、ゲルトルート・アルント、フーベルト・ホフマン
彫刻家、画家、建築家、デザイナーなど、幅広く活動し“バウハウス最後の巨匠”とも言われる、マックス・ビル。「バウハウス」閉校後にその理念を受け継ぎ開校した「ウルム造形大学」の初代校長を務め、政治活動にも参加するなど、様々な側面を持つ彼の生涯と思考に迫る。
2008 / スイス / 94分 / 原題:Max Bill - das absolute Augenmaß
監督:エーリヒ・シュミット
出演:マックス・ビル、アンゲラ・トーマス、ゴットフリート・ホーネッガー、イニャツィオ・シローネ、ヤコブ・ビル、エルンスト・シャイデッガー
ハンガリー出身のアーティストで、後世の視覚造形芸術に多大な影響を与えたラースロー・モホイ=ナジ。アートにテクノロジーを取り入れる構成主義的な姿勢で、バウハウスの発展に貢献し、その後アメリカに「ニュー・バウハウス」を創設。ドイツだけでなくアメリカのデザイン教育にも足跡を残した。本作では、彼の理念や業績、素顔を明らかにする。
2019 / アメリカ / 89分 / 原題:The New Bauhaus
監督:アリサ・ナーミアス
出演:オリヴァー・ボタール、バーバラ・クレーン、オラファー・エリアソン、
ハンス・ウルリッヒ・オブリスト、ラースロー・モホイ=ナジ
【詳細】
バウハウス 100年映画祭
会期:2020年8月8日(土)~8月28日(金)
上映時間:13:00~/15:10の1日2回(上映スケジュールは東京都写真美術館公式HPを参照)
開催場所:東京都写真美術館ホール
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
料金:
・当日券 一般1,800円/学生 1,500円/シニア・中学生以下・障碍者手帳保持者 1,100円
・前売特別鑑賞券(2回券) 2,600円
※前売特別鑑賞券は東京都写真美術館と有隣堂アトレ恵比寿店で販売。
<上映作品>
A『バウハウス 原形と神話』
B『バウハウス・スピリット』『バウハウスの女性たち』
C『ミース・オン・シーン』『ファグスーグロピウスと近代建築の胎動』
D『マックス・ビルー絶対的な視点』
E『ニュー・バウハウス』