東京のアーティゾン美術館では、展覧会「STEPS AHEAD: Recent Acquisitions 新収蔵作品展示」を、2021年9月5日(日)まで開催する。なお、4月29日(木・祝)から5月14日(金)までは休館し、5月15日(土)より再開予定だ。
2020年1月にオープンしたアーティゾン美術館は、印象派や日本近代洋画などを中心に、充実した美術作品を収蔵している。そして近年はそれらを核としつつも、抽象表現を中心とする20世紀初頭から現代までの美術、そして日本の近世美術など、コレクションの幅を広げている。
「STEPS AHEAD: Recent Acquisitions 新収蔵作品展示」は、未公開の新収蔵作品92点を中心に201点、さらに芸術家の肖像写真コレクションから87点を紹介する展覧会。キュビスムの画家、アンリ・マティスのドローイング、抽象表現主義の女性画家、そしてオーストラリアの現代絵画など、多岐にわたるコレクション作品を展示する。
抽象絵画の発生にも関わるキュビスムは、20世紀初頭におけるもっとも重要な運動である。本展では、ピカソやブラックらの作品に加え、新収蔵作品であるジャン・メッツァンジェの《円卓の上の静物》とアルベール・グレーズの《手袋をした女》を展示する。
第二次世界大戦期には、ヨーロッパからアメリカへと多数の芸術家が亡命し、戦後は美術界の中心がアメリカへと移った。激しい表現を特徴とする抽象表現主義は戦後アメリカを代表する動きであり、ジャクソン・ポロックといった画家が活躍する一方で女性画家も足跡を残した。会場では、エレイン・デ・クーニング《無題(闘牛)》やリー・クラズナーの《ムーンタイド》など、抽象表現主義の女性画家による作品を目にすることができる。
そのほか本展では、マルセル・デュシャンの《「マルセル・デュシャンあるいはローズ・セラヴィの、または、による(トランクの箱)」シリーズB》をはじめとする第二次世界大戦後の絵画と彫刻、批評家であり詩人であった瀧口修造が主催した芸術グループ「実験工房」にまつわる作品、そしてオーストラリア先住民によるアボリジナル・アートなども展示する。
展覧会「STEPS AHEAD: Recent Acquisitions 新収蔵作品展示」
会期:2021年2月13日(土)〜9月5日(日)
※4月29日(木・祝)から5月9日(火)までは臨時休館、5月10日(月)から14日(金)までは一部展示替えのため全館休館し、5月15日(土)より再開予定
※会期は当初、5月9日(日)までの予定であったが変更
会場:アーティゾン美術館 6階・5階・4階展示室
住所:東京都中央区京橋1-7-2
開館時間:10:00〜18:00(入館は閉館30分前まで)
※毎週金曜日の夜間開館は、当面のあいだ中止
休館日:月曜日、4月29日(木・祝)〜5月9日(火)(臨時休館)、5月10日(月)〜14日(金)(一部展示替えのため全館休館)
入館料:日時指定予約制
一般 ウェブ予約チケット 1,200円 / 当日チケット(窓口販売) 1,500円、学生 無料(要ウェブ予約)
※価格はいずれも税込
※2020年12月13日(日)よりウェブ予約開始
※ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売
※中学生以下はウェブ予約不要
【問い合わせ先】
アーティゾン美術館
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)