企画展「生誕100年 石元泰博写真展」が、高知県立美術館にて、2021年1月16日(土)から2021年3月14日(日)まで開催される。
石元泰博は、被写体の特性を捉える鋭いまなざしと、厳格な画面構成を特徴とする作品により、国内外で高く評価される写真家だ。
アメリカに生まれた石元は、バウハウスの教育理念を継承するシカゴの通称「ニュー・バウハウス」でモダンデザインを学び、石元作品に通底する透徹した造形感覚を磨く。その後は東京を拠点に活動し、戦後日本において、写真のみならず、美術やデザイン、建築など、幅広い領野に影響を与えたのだった。
企画展「生誕100年 石元泰博写真展」は、東京都写真美術館、東京オペラシティ アートギャラリーとの3館共同企画の一環として開催される回顧展。高知県立美術館が誇る世界最大の石元コレクションの作品を通して、半世紀を超える写真家の軌跡を網羅的に展覧し、その魅力に迫る。
会場では、モダニズムと通ずる幾何学的構成を日本の伝統建築に看取した代表作「桂離宮」シリーズを筆頭に、近代建築により形成される都市像とそこに生きる人びとを捉えた「シカゴ」「東京」シリーズ、丹下健三や磯崎新といった同時代の建築家の作品を撮影した建築写真などを展示する。
さらに、樹木や金属板、ドローイングなどを駆使し、色鮮やかな視覚表現を生みだした「多重露光」のカラー作品、密教の世界を精緻に写しとった「両界曼荼羅」、無常のモチーフに自らの死生観を仮託した「刻(とき)」など、石元が手掛けた多岐にわたる表現にふれることができる。
企画展「生誕100年 石元泰博写真展」
会期:2021年1月16日(土)〜2021年3月14日(日) 会期中無休
会場:高知県立美術館
住所:高知県高知市高須353-2
開館時間:9:00〜17:00(入場は16:30まで)
観覧料:一般 当日 900円(720円) / 前売 720円、大学生 650円(520円) 、高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、および被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知県および高知市の長寿手帳所持者は無料
※前売券は、2020年12月8日(火)10:00より、ローソンチケット(Lコード 62257)にて販売
【問い合わせ先】
高知県立美術館
TEL:088-866-8000