展覧会「若冲と近世絵画」が、京都の相国寺承天閣美術館にて、2期にわたって開催される。会期は、I期が2021年7月25日(日)まで、II期は8月1日(日)から10月24日(日)まで。なお、I期の4月29日(木・祝)から5月11日(火)までは休止。5月12日(水)より再開される。
18世紀の京都では、多くの絵師が活躍した。展覧会「若冲と近世絵画」では、伊藤若冲をはじめ相国寺とゆかりの深い京の絵師を中心に、相国寺、鹿苑寺(金閣寺)や慈照寺(銀閣寺)といった寺院空間を彩る作品を紹介する。
第1章では、若冲らの作品を通して、相国寺の僧侶と絵師たちの交流の軌跡を紹介。なかでも、本章で展示される「釈迦三尊像」は、50歳の若冲が「動植綵絵」とともに相国寺に寄進した作品であり、相国寺と若冲のゆかりの深さを象徴するものだといえる。
1788年に起こった天明の大火は、京都市中の大部分を焼き尽くした。相国寺も甚大な被害を受けたものの、その伽藍再建は、当時の絵師たちの活躍の場ともなった。第2章では、相国寺方丈を彩った原在中による杉戸絵などを展示し、復興の軌跡を紹介する。
第3章では、京の絵師の画技がさえわたる相国寺派寺院の障壁画を紹介。鹿苑寺からは伊藤若冲の重要文化財「鹿苑寺大書院障壁画五十面」を、一方で慈照寺からは与謝蕪村による障壁画「山水人物図」を展示する。
さらに第4章では、円山応挙の重要文化財「牡丹孔雀図」や「大瀑布図」など、18世紀京都画壇の名宝を楽しむことができる。
展覧会「若冲と近世絵画」
会期:I期 2021年4月29日(木・祝)〜7月25日(日) / II期 2021年8月1日(日)〜10月24日(日)
※I期の4月29日(木・祝)〜5月11日(火)は休止
会場:相国寺承天閣美術館
住所:京都府京都市上京区今出川通烏丸東入ル
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
拝観料:一般 800円、65歳以上・大学生 600円、中高生 300円、小学生 200円
※一般に限り、20名以上は団体割引で各700円
※混雑時には展示室内の入場制限を予定
【問い合わせ先】
相国寺承天閣美術館
TEL:075-241-0423