展覧会「俵万智 展 ＃たったひとつの「いいね」 『サラダ記念日』から『未来のサイズ』まで」が、角川武蔵野ミュージアムのエディット＆アートギャラリーにて、2022年1月10日(月・祝)まで開催される。なお、会期は再度延長となった。

現代を代表する歌人・俵万智の回顧展

現代日本を代表する歌人のひとりである、俵万智。デビュー作『サラダ記念日』以降、現在に至るまで6冊の歌集を刊行してきた俵は、多数のエッセイを手がけるほか、古典の現代語訳、海外の絵本作品の翻訳、演劇の脚本などの幅広い仕事にも携わり、言葉の可能性を拡げてきた。

俵万智初の本格的な回顧展「俵万智 展 ＃たったひとつの「いいね」 『サラダ記念日』から『未来のサイズ』まで」では、30年を超える歌業から約300首を厳選し、プライベートな手紙や絵画などと組み合わせつつ紹介する。

デビュー作『サラダ記念日』

本展は、3つの空間から構成される。1987年に刊行され、現在約280万部のベストセラーとなっている『サラダ記念日』のエリアでは、学生時代の家族との手紙が3mの巨大サイズで展示。また、アンフォルメル画家として知られる今井俊満の絵画の上に、俵が直筆で『サラダ記念日』に収録されている短歌を描いた作品2点も目にすることができる。

平成の30年間を代表する100首

続く回廊エリアでは、平成の30年間を代表する100首を紹介。『かぜのてのひら』、『チョコレート革命』、『プーさんの鼻』、『オレがマリオ』それぞれから25首ずつを選び、アクリルに透明な文字で短歌を浮かび上がらせている。

最新歌集『未来のサイズ』

そして最後のエリアでは、2020年に刊行され、短歌界の最高賞である迢空賞も受賞している最新歌集『未来のサイズ』にフォーカス。同歌集に収録される短歌を、「子育てから未来を」「地方から社会を」 「日常から人生を」の3つのテーマに基づき、各60首ずつを展示する。壁には、俵が住んでいた沖縄・石垣島の海の風景を投影するとともに、天井には紙で作った「空気の器」を吊り下げ、風になびくようにして宙に短歌が展開されている。

展覧会概要

展覧会「俵万智 展 ＃たったひとつの「いいね」 『サラダ記念日』から『未来のサイズ』まで」
会期：2021年7月21日(水)～2022年1月10日(月・祝)
※12月5日(日)までの会期を予定していたが、再度延長
会場：角川武蔵野ミュージアム 4F エディット＆アートギャラリー
住所：埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン内
開館時間：日〜木 10:00〜18:00 / 金・土 10:00〜20:00(最終入場はいずれも閉館30分前まで)
休館日：第1・3・5火曜日
※祝日は該当する曜日の開館時間と同様
※休館日が祝日の場合は翌日休館
※開館日・時間は変更となる場合あり最新情報は公式ウェブサイトを確認)
チケット価格(KCMスタンダードチケット)：
・オンライン購入価格＝大人(大学生以上) 1,200円、中高生 1,000円、小学生 800円、未就学児 無料
・当日窓口購入価格＝大人(大学生以上) 1,400円、中高生 1,200円、小学生 1,000円、未就学児 無料

【問い合わせ先】
TEL：0570-017-396 (受付時間 10:00〜17:00)