企画展「フィリア─今 道子」が、神奈川県立近代美術館 鎌倉別館にて、2021年11月23日(火・祝)から2022年1月30日(日)まで開催される。
今道子(こん みちこ)は、1955年生まれの写真家だ。市場に並ぶ魚や野菜などの食材、そして靴や帽子といった日常的なものを組み合わせてオブジェを作りだし、自然光で撮影して印刷紙に焼き付ける独自の手法により幻想的な作品を手がけており、1991年には第16回木村伊兵衛写真賞を受賞するなど、国内外で高く評価されてきた。
今道子は、精緻な構成に基づきつつ、幻想的なイメージを喚起するモノクロームの作品世界ゆえ、「異色の作家」と称されることもある。しかしそのまなざしには、ひとたび絶たれた生命に、もの同士の不可思議な関係を通して、束の間の魂を吹き込もうとする被写体へのフィリア=愛を窺うことができる。
日本の美術館での初個展となる企画展「フィリア─今 道子」では、鎌倉を拠点に40年にわたって活動を続けてきた今道子の軌跡を紹介。初期の代表作である《蛸+メロン》や《キャベツ氏》から、近作の《繭少女》や《シスターバンビ》、そして初公開となる《巫女》まで、約100点の作品を展示する。
企画展「フィリア─今 道子」
会期:2021年11月23日(火・祝)〜2022年1月30日(日)
会場:神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下2-8-1
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(1月10日(月・祝)をのぞく)、12月29日(水)~1月3日(月)
観覧料:一般 700円、20歳未満・学生 550円、65歳以上 350円、高校生 100円
※中学生以下、障害者手帳などの所持者および介助者原則1名は無料
※ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜日:12月5日)は、18歳未満の子ども連れの家族は、割引料金(65歳以上のぞく)で観覧可
※そのほかの割引に関しては問い合わせのこと
※会期などは変更となる可能性あり(最新情報は美術館ウェブサイトを確認)
【問い合わせ先】
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
TEL:0467-22-5000