企画展「福田美蘭展 千葉市美コレクション遊覧」が、千葉市美術館にて、2021年10月2日(土)から12月19日(日)まで開催される。
福田美蘭は、新人洋画家の登竜門・安井賞を最年少で受賞するなど国内外で活躍し、独自の画風で絵画の可能性を切り拓いてきた現代美術家だ。誰もがよく知る美術作品を独自の視点で改変し、新たな視点を提案する福田の芸術は、だまし絵や描き表装、3D画像といった視覚的なトリックを用いつつ、豊かな展開を遂げている。
これまで福田は、西洋美術や日本美術に基づいた作品を数多く発表してきた。2013年以来の大規模個展となる企画展「福田美蘭展 千葉市美コレクション遊覧」では、日本美術をテーマに制作された1996年から2021年の最新作まで38点を展示。鑑賞者の固定観念を覆し、既成のイメージに対する新たな見方や考え方を提示するその活動を紹介する。
福田は、千葉市美術館のコレクションから、葛飾北斎や月岡芳年、伊藤若冲など、江戸から明治の作品を自ら選んで、それらを題材に新作16点を制作した。会場では、《風俗三十二相 けむさう 享和年間内室之風俗》や《二代目市川団十郎の虎退治》 、《大江山の酒呑童子退治》をはじめとする新作を、発想元となったコレクション作品と対応させて紹介する。
周密な観察力と入念なリサーチに基づく精緻な表現と自由な発想が共存する福田の作品。本展は、浮世絵や江戸絵画の名作とともに展示することで、日本美術へのまなざしに新たな光を投げかけるばかりでなく、美術館のコレクションのあり方を再考する機会ともなりそうだ。
企画展「福田美蘭展 千葉市美コレクション遊覧」
会期:2021年10月2日(土)〜12月19日(日)
会場:千葉市美術館
住所:千葉県千葉市中央区中央3-10-8
開館時間:10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
※入場受付は閉館30分前まで
休館日:10月4日(月)、11月1日(月)、12月6日(月)
※10月11日(月)、11月15日(月)は休室日
観覧料:一般 1,200円(960円)、大学生 700円(560円)、小学生・中学生・高校生 無料
※障害者手帳の所持者と介護者1名は無料
※( )内は前売および市内在住65歳以上の料金
※前売券は、千葉市美術館ミュージアムショップ、ローソンチケット(Lコード 35094)、セブンイレブン(セブンチケット)、千葉都市モノレール「千葉みなと駅」「千葉駅」「都賀駅」「千城台駅」の窓口にて、10月1日(金)まで販売
※10月18日(月)は「市民の日」につき観覧無料
※ナイトミュージアム割引:金・土曜日の18:00以降は観覧料半額
※本展チケットで5階常設展示室「千葉市美術館コレクション選」も観覧可
※内容やイベントは変更となる場合あり(最新の状況は美術館ホームページを確認のこと)
【問い合わせ先】
千葉市美術館
TEL:043-221-2311 (代表)