長崎県美術館は、コレクション展「清水久和のデザイン」を2021年9月15日(水)から11月21日(日)まで、常設展示室にて開催する。
「清水久和のデザイン」は、長崎県出身のプロダクトデザイナー・清水久和が手掛けた家具や家電、日用品といった代表作を長崎県美術館所蔵コレクションなどから紹介する展覧会。量産品から一点物まで、清水久和の30年余りにわたるキャリアの中から幅広く展示する。
メーカー・キャノン(CANON)に長年所属していた清水久和は、デジタルカメラ「IXY」のチーフデザイナーとして、同シリーズを世界シェアNo.1に導いた立役者。その後も、デザインディレクターの岡田栄造とともに、様々な企業と連携し、生活を彩るプロダクトを世に送り出している。
注目作品は、棒状のアイス「チューチュー」を333本も吊るしたシャンデリア「チューチューシャンデリア」。電球の光が「チューチュー」を透過して温かく光り、甘い匂いの広がるシャンデリアだ。ありふれたものであるはずの「チューチュー」の持つ形や色の美しさを生かして際立たせた、清水久和の初期の代表作となっている。尚、長崎県美術館の展示室に登場するのは、14年ぶりとなる。
この他にも、カラフルな佇まいの「フルーツ・テーブル・ランプ」や、ユニークなフォルムが目を引くコクヨのハサミ、ノリタケ カンパニーリミテドの華やかなティーカップ&ソーサーなど、目を引くユニークなプロダクトの数々が登場する。
また、作品に加え、日常の“取るに足りない物”の魅力に着目するデザインリサーチ活動「愛のバッドデザイン」や新しい3Dデザイン手法「コンティニュアスデザイン」といった、デザインの根底にある独自の思考や手法も紹介。人々の共通認識や記憶をゆさぶり、日々の生活の中にも発見や喜びをもたらすような清水久和のデザインを紐解いていく。
【詳細】
コレクション展「清水久和のデザイン」
開催期間:2021年9月15日(水)~11月21日(日)
場所:長崎県美術館 常設展示室
住所:長崎県長崎市出島町2-1
開館時間:10:00~20:00(最終入場 19:30)
休館日:9月27日(月)、10月11日(月)・25日(月)、11月8日(月)
入場料:一般 420(340)円、大学生・70歳以上 310(250)円、小中高生 210(170)円
※( )内は15名以上の団体料金
※県内在住の小・中学生は無料
※学校行事の一環として、県内の小・中・高・特別支援学校生が利用する場合は、引率の教員を含め無料
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、障害福祉サービス受給者証、地域相談支援受給者証、特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)医療受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証提示者及び介護者1名は無料
【問い合わせ先】
長崎県美術館
TEL:095-833-2110