東京ミッドタウンでは、秋のデザインイベント「東京ミッドタウン デザインタッチ2021(Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2021)」が2021年10月15日(金)から11月3日(水・祝)まで開催される。

“デザインの裏側”に迫る秋のデザインイベント

「東京ミッドタウン デザインタッチ」は、“デザインを五感で楽しむ”をコンセプトとするデザインイベント。14回目の開催となる2021年は、「デザインの裏 -Behind the Scenes of Design-」をキーワードに掲げ、完成形に至るまでのデザイナーの思考や制作プロセスをフィーチャーし、見る人にひらめきのヒントをくれるようなコンテンツを展開する。

デザインやアートに馴染みのない人でも、くすっと笑えるような仕掛けも多彩なので、大人から子供まで存分に楽しむことができる。

“あなたは何に見える？”視点を変えて見るデザイン

芝生広場で繰り広げられるカラフルなインスタレーション「unnamed-視点を変えて見るデザイン-」は、一見ランダムなパネルと単管の集合体に見えるが、ある特定の位置から見るとその構造物が“何か”に見えてくる仕組み。お風呂に浮かべて楽しむアヒルのおもちゃなど、ふと見える“可愛い何か”に出会ったとき、思わず「あっ！」と声を出してしまいそうな展示だ。建築を軸にインスタレーションから都市まで幅広いジャンルで国際的に活動する建築・デザイン事務所「noiz」が手掛けた。

隠れた文字を探せ！ひらめき体験ができる不思議なイラスト

ミッドタウン・ガーデンの木々の間にはためく不思議なイラスト「ウラファベット」も、新しいひらめきが体験できる作品。文字を題材として28年にわたり作品を作り続けている秀親と塚田哲也のデザインデュオ「大日本タイポ組合」が手掛けた作品だ。

イラストをよく見ると、中にアルファベットが隠れていることが分かる。イラストがどの文字になっているのか、訪れた人と一緒に見つけ合いながら楽しむことができる。

ガウディの窓に着想を得た未来の「窓」のデザイン展示

柔らかな光に包まれる、吹き抜けのアトリウムでは「未来をひらく窓―Gaudí Meets 3D Printing」を開催。“ガウディが現代の最先端3Dプリンティング技術に出逢ったら？”という視点で、 YKK APと鈴木啓太が未来の窓を提案する。

サグラダ・ファミリア聖堂をはじめとする数々の建築を手掛けてきたアントニ・ガウディの窓は、自然の要素を取り込み、空間を生き生きとさせるようなデザインが特徴だ。そんな彼が手掛けた窓に着想を得つつ、現代のクリエイターのイマジネーションと最新技術を融合させ、3Dプリンタによって未来の「窓」を創造した。隈研吾、クライン・ダイサム・アーキテクツらによるインタビューをはじめ、国や業種のジャンルを超えた、注目のクリエイターや専門家たちとコラボレーションにも注目したい。

ミッドタウン・ガーデンでは「未来の学校」を開催

「東京ミッドタウン デザインタッチ2021」開催中は、デザインやアートに触れられるイベントが同時多発的に実施される。そのうちのひとつである「未来の学校 -OPEN STUDIO- “みらいのピクニック展” わたしたちの新しいコモンズ」は、ミッドタウン・ガーデン 21_21DESIGN SIGHT前芝生エリアを舞台に、“みらいのピクニック”を楽しめる3つの作品が展示される。

ベンチにもベッドにもなる！？長さ12mの巨大ロープ

ミッドタウン・ガーデンに登場する作品のひとつである「Rope」は、長さ12m、太さ30cmの手作りの巨大なロープ。好きな箇所を伸ばしたり、好きな形に折りたたんだりすることで、座って一休みしたり、ごろりと寝転ぶことができる。

また、10月30日(土)と11月3日(水・祝)の特定の時間には「Rope」と散歩を楽しむワークショップを実施。大きなロープを参加者皆で運びながら、東京ミッドタウン内各所を探索していく。

“人の気配を感じる”シャボン玉

「Air on Air」は、インターネットを介して「息」を届けるオンライン参加型インスタレーション。体験者はウェブサイトにアクセスし、マイクに向かって息を吹きかけて、オンラインから東京ミッドタウンにシャボン玉を飛ばす。一方で、実際に芝生にいる人は、シャボン玉がふわふわと浮かんでいる風景に人の気配を感じられる、不思議な体験ができる。

ひらめきをくれるピクニック・シート