水戸芸術館は、美術館(現代美術ギャラリー)、コンサートホール、劇場から構成される複合文化施設。建築の設計は磯崎新による。「現代美術ギャラリー」では、現代美術を中心に、建築、デザイン、ファッションなど、幅広い分野の展覧会を開催している。
茨城県近代美術館は、横山大観や小川芋銭、中村彝など茨城県にゆかりのある作家に加えて、モネやルノワールら西洋作家の作品など、国内外作品約4,000点を収蔵し、これらを季節やテーマに沿って展示紹介している。また、国内外の美術作品による企画展も、年に4~5回開催している。
茨城県陶芸美術館は、笠間芸術の森公園内にある陶芸専門の美術館。陶芸などにまつわる企画展を開催するほか、コレクション展では、日本の近代陶芸の歴史をたどるとともに、茨城ゆかりの陶芸家である板谷波山と松井康成などについても紹介している。
笠間日動美術館は、企画展示館、フランス館、日本館の3つの展示館を擁し、中心部には野外彫刻庭園が広がっている。企画展示館では、年間を通してさまざまな特別展を開催する一方、フランス館では、ヨーロッパ印象派からエコール・ド・パリへと続くフランスゆかりの画家の作品を幅広く常設展示。日本館では、清澄な色彩と闊達な筆致で気品あふれる作品を手がけた金山平三と佐竹徳を紹介している。
しもだて美術館では、筑西市が誇る2人の文化勲章受章作家、陶芸家・板谷波山と洋画家・森田茂の作品をはじめ、書家・浅香鉄心や重要無形文化財保持者の漆芸家・大西勲など、郷土ゆかりの作家による作品を収集・展示。同館が入るガラス張りの建物「アルテリオ(しもだて地域交流センター)」の設計は、日本藝術院会員・池原義郎による。