企画展「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」が、茨城県近代美術館にて、2022年2月9日(水)から3月27日(日)まで開催される。
フランス・シャンパーニュ地方の古都ランスの中心に建つランス美術館は、フランス近代風景画の優れたコレクションを有しており、なかでも19世紀のもっとも重要な風景画家のひとりであるジャン=バティスト・カミーユ・コローの作品を、ルーヴル美術館に次ぐ規模で所蔵している。企画展「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」では、ランス美術館所蔵の珠玉の油彩画などを通して、約100年にわたる風景画の展開をたどってゆく。
17世紀以降のフランスの風景画は、神話や物語に付随する理想的な風景と捉えられ、いわば架空の自然としてアトリエの中で描かれた。しかし19世紀に入ると、持ち運びが容易なチューブ入り絵具の発明に加え、鉄道網の発達も相まって、画家はアトリエを出てさまざまな場所へと足を運び、戸外の光の下で自然のいきいきとした姿を描くようになった。
本展では、理想化から写実へと向かう風景画に始まり、印象派へと至るフランス風景画の展開を紹介。さまざまな土地への旅から生まれた、ジャン=バティスト・カミーユ・コローの初期から晩年までの作品を筆頭に、手つかずの自然の姿を捉えたギュスターヴ・クールベ、水と大気と光の変化を画面に留めおくことを試みたウジェーヌ・ブーダン、そして鮮やかな色彩によって風景を光そのものとして表現したクロード・モネなど、約80点の油彩画や版画などを展示する。
企画展「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」
会期:2022年2月9日(水)〜3月27日(日)
会場:茨城県近代美術館
住所:茨城県水戸市千波町東久保666-1
開館時間:9:30〜17:00(入場は16:30まで)
休館日:3月22日(火)
※水戸の梅まつり期間中は無休
観覧料:一般 1,210円(1,100円)、満70歳以上 600円(550円)、高大生 1,000円(870円)、小中生 490円(370円)
※( )内は20名以上の団体料金
※春休み期間を除く土曜日は高校生以下無料
※障害者手帳・指定難病特定医療費受給者証などの持参者は無料
※3月5日(土)は満70歳以上無料
※美術館ホームページでの「日時指定ウェブ整理券」(無料)取得者が優先入場(来館日の1か月前から予約可能、詳細は美術館ホームページを確認のこと)
【問い合わせ先】
茨城県近代美術館
TEL:029-243-5111