展覧会「白洲次郎生誕120年記念 白洲次郎と正子展」が、そごう千葉店にて、2022年4月22日(金)から5月5日(木・祝)まで開催される。
自らの規範による誇りや直感、すなわち「プリンシプル」を信条に、日本の復興に尽くした白洲次郎と、能に親しむとともに骨董を愛し、独自の審美眼で随筆を多く著した白洲正子。「白洲次郎生誕120年記念 白洲次郎と正子展」は、白洲次郎・正子夫妻が生活の拠点としたかくれ里「武相荘」に着目し、ふたりの生き方を紹介する展覧会だ。
1902年(明治35)、兵庫に生まれた白洲次郎は、ケンブリッジ大学の留学を経て英字新聞記者となり、1929年に樺山正子と結婚。転職して商社に勤務するかたわら、駐英大使であった吉田茂と親交を深め、戦後は外務大臣に就任した吉田の懇請で終戦連絡中央事務局参与となり、連合国最高司令官総司令部(GHQ)との折衝にあたって日本国憲法成立などにも関与した。1959年に財政界から身を引くと、車や日曜大工、ゴルフを楽しみ、カントリージェントルマンの生き方を実践したのだった。
一方で1910年(明治43)、東京に生まれた白洲正子は、幼少期より能を学び、1924年には能舞台に史上初の女性として立って『土蜘』を舞っている。同年、渡米してハートリッジ・スクールに留学し、帰国後の1929年に白洲次郎と結婚。1956年には銀座の染織工芸店「こうげい」の経営者となり、多くの工芸作家を世に送り出した。40代からは各地を旅し、古典文学や工芸、骨董、自然などについての随筆を数多く執筆している。
白洲次郎と正子が、1942年(昭和17)、日本の敗戦を見越して南多摩郡鶴川村(現・東京都町田市)に購入した茅葺き屋根の農家が「武相荘」であり、ふたりは農地付きのこの邸宅を拠点に「隠遁生活」を始めたのだった。本展では、激動の時代を生きた白洲次郎と正子の生活に光をあて、武相荘の部屋の再現4点に加えて、約180点の愛用品や資料・写真を展示する。
展覧会「白洲次郎生誕120年記念 白洲次郎と正子展」
会期:2022年4月22日(金)~5月5日(木・祝)
会場:そごう千葉店 6階=催事場
住所:千葉県千葉市中央区新町1000
開場時間:10:00~20:00(最終日は17:00閉場)
※最終入場は各日閉場30分前まで
入場料金:大人 700円(500円)、大学・高校生 500円(300円)、中学生以下 無料
※( )内はクラブ・オン/ミレニアム会員割引料金
※障がい者手帳各種の提示により、本人および同伴者1名まで無料