2023年に東京都内で開催される、アート展覧会のスケジュールを特集。上野や六本木など、都内の美術館や博物館での展覧会を、開催日順に紹介する。各詳細からは、会期や展示作品などもあわせて確認が可能だ。西洋美術や日本美術、現代アート、ファッション、建築、デザインなど、気になるジャンルの展覧会をチェックしてみてほしい。
ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が東京・表参道に展開するエスパス ルイ・ヴィトン東京では、ケリス・ウィン・エヴァンスの個展「L>espace)(...」を開催。ネオンを使った作品をはじめ、5点を展示する。
「L>espace)(...」
会期:2023年7月20日(木)〜2024年1月8日(月)
会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京 (東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル 7F)
東京の弥生美術館で開催される企画展「アンティーク着物の魅力再発見! 大正の夢 秘密の銘仙ものがたり」展は、大正時代から昭和時代初期にかけて流行した、「銘仙(めいせん)」の着物を紹介する展覧会。ポップな色と斬新なデザインを特徴とする銘仙約40点を、当時のコーディネートを再現して紹介する。
「アンティーク着物の魅力再発見! 大正の夢 秘密の銘仙ものがたり」
会期:2023年9月30日(土)〜12月24日(日)
会場:弥生美術館 (東京都文京区弥生2-4-3)
東京・上野の国立西洋美術館で開催される企画展「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展─美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」は、日本でキュビスムを正面から取り上げる、約50年ぶりの展覧会。世界屈指の近現代美術コレクションを誇るパリのポンピドゥーセンターの所蔵品から、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックなど約40作家を取り上げ、約140点の作品を通してキュビスムの展開をたどってゆく。
「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展─美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」
会期:2023年10月3日(火)〜2024年1月28日(日)
会場:国立西洋美術館 (東京都台東区上野公園7-7)
東京都写真美術館で開催される展覧会「即興 ホンマタカシ」は、日本の美術館では約10年ぶりとなる写真家ホンマタカシの個展。カメラ・オブスクラの原理を用いて世界各地の都市を撮影した「THE NARCISSISTIC CITY」シリーズを中心に、これと同様の手法を用いて、葛飾北斎の「富嶽三十六景」に着想を得て富士山を写したシリーズ「Thirty-Six Views of Mount Fuji」など、約50点の作品を紹介する。
「即興 ホンマタカシ」
会期:2023年10月6日(金)〜2024年1月21日(日)
会場:東京都写真美術館 (東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)
東京のパナソニック汐留美術館では、開館20周年記念展「コスチュームジュエリー 美の変革者たち シャネル、スキャパレッリ、ディオール 小瀧千佐子コレクションより」を開催。コスチュームジュエリーの歴史を包括的に紹介する、日本初の展覧会となる本展では、シャネル(CHANEL)やスキャパレリ(SCHIAPARELLI)、クリスチャン ディオール(Christian Dior)など、1910〜80年代における400点超のコスチュームジュエリーを一堂に集めて展示する。
開館20周年記念展「コスチュームジュエリー 美の変革者たち シャネル、スキャパレッリ、ディオール 小瀧千佐子コレクションより」
会期:2023年10月7日(土)〜12月17日(日)
会場:パナソニック汐留美術館 (東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル 4F)
東京・丸の内の静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)では、開館1周年記念特別展「二つの頂─宋磁と清朝官窯─」を開催。中国陶磁史上の古典というべき宋代の陶磁器と、清朝の宮廷で用いられた官窯磁器という、中国陶磁の歴史におけるふたつの頂点に着目し、静嘉堂の所蔵品から、宋磁と清朝官窯磁器を精選して紹介する。
開館1周年記念特別展「二つの頂─宋磁と清朝官窯─」
会期:2023年10月7日(土)〜12月17日(日)
会場:静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内) (東京都千代田区丸の内2-1-1明治生命館 1F)
東京オペラシティアートギャラリーで開催される展覧会「石川真生 ─私に何ができるか─」では、沖縄に生まれ、同地を拠点に活動を続ける写真家、石川真生を紹介。1970年代に発表していたプリントに始まり、近年もっとも力を注いでいる「大琉球写真絵巻」の近作、最新作に至るまで、総数約170点の作品を展示を通して、沖縄に対する独自のまなざしを紹介する。
「石川真生 ─私に何ができるか─」
会期:2023年10月13日(金)〜12月24日(日)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー (東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー 3F)
エルメス(HERMÈS)が東京・銀座に展開する銀座メゾンエルメス フォーラムでは、展覧会「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ」を、2期にわたって開催。その第1期、「新たな生」崔在銀(チェ・ジェウン)展では、環境や自然との対話を継続してきたアーティスト崔在銀を取り上げ、40年にわたる活動を過去作と新作を織り交ぜつつ紹介する。
「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ」
ダイアローグ 1 「新たな生」崔在銀(チェ・ジェウン)展
会期:2023年10月14日(土)〜2024年1月28日(日)
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム(東京都中央区銀座5-4-1)
東京・新宿のSOMPO美術館で開催される展覧会「ゴッホと静物画─伝統から革新へ」では、《ひまわり》などの作品で知られる画家フィンセント・ファン・ゴッホの静物画家としての側面に着目。静物画が絵画のいち分野として確立した17世紀オランダから、絵画表現が新しい展開を示す20世紀初頭まで、ヨーロッパの静物画の流れのなかにゴッホを位置付け、その展開をひもとく。
「ゴッホと静物画─伝統から革新へ」
会期:2023年10月17日(火)〜2024年1月21日(日)
会場:SOMPO美術館 (東京都新宿区西新宿1-26-1)
東京・上野の森美術館で開催される展覧会「モネ 連作の情景」は、印象派を代表する画家クロード・モネの「連作」に焦点を合わせ、国内外の作品60点以上を通してモネの足跡を紹介。「睡蓮」、「積みわら」や「ウォータールー橋 」といった連作ばかりでなく、日本初公開となる人物画の大作《昼食》など、印象派以前の作品にも光をあてる。
「モネ 連作の情景」
会期:2023年10月20日(金)〜2024年1月28日(日)
会場:上野の森美術館 (東京都台東区上野公園1-2)
東京都写真美術館で開催される展覧会「見るまえに跳べ 日本の新進作家vol. 20」では、現代という時代にあって、写真によって生きるための原動力を探る5人の作家、うつゆみこ、淵上裕太、星玄人、夢無子、山上新平を紹介。明日への不確かさ、孤独のなかにありながらも、人とのつながりを手繰り寄せようとする試みを、本展の写真作品からは感じることができるだろう。
「見るまえに跳べ 日本の新進作家vol. 20」
会期:2023年10月27日(金)~2024年1月21日(日)
会場:東京都写真美術館 (東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)
東京・上野の国立科学博物館で開催される特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」は、科学や歴史などの多角的な視点から、和食に迫る展覧会。日本列島の自然が育んださまざまな食材、人びとの知恵や工夫によって生みだされた技術、和食の歴史的変遷と未来に着目し、和食の世界をひもといてゆく。
「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」
会期:2023年10月28日(土)〜2024年2月25日(日)
会場:国立科学博物館 (東京都台東区上野公園7-20)
東京・六本木の国立新美術で開催される企画展「大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ」は、「存在とは何か」という問いのもと、身体の感覚を揺さぶるような大規模インスタレーションを手がけてきた現代美術家、大巻伸嗣の展覧会。、国立新美術館の広大な展示空間を会場に、映像や音響、詩を用いたインスタレーションを展開するほか、パフォーマンスも行う予定だ。
「大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ」
会期:2023年11月1日(水)〜12月25日(月)
会場:国立新美術館 (東京都港区六本木7-22-2)
六本木の泉屋博古館東京で開催される特別企画展「日本画の棲み家」は、かつて邸宅を飾った、泉屋博古館東京が所蔵する日本画作品を紹介。橋本雅邦の《春秋山水図》や望月玉泉の《雪中蘆雁図》、木島櫻谷《震威八荒図》など、座敷に間仕切りとして使用された屏風や衝立を紹介するほか、当時床の間に飾られた軸とその取り合わせを再現的に展示する。
「日本画の棲み家」
会期:2023年11月2日(木)〜12月17日(日)
会場:泉屋博古館東京 (東京都港区六本木1-5-1)
プラダ(PRADA) 青山店で開催される「PARAVENTI: KEIICHI TANAAMI ─ パラヴェンティ:田名網 敬一」は、日本を代表するポップアート作家・田名網敬一の展覧会。デジタルな映像技術が浸透した現代における、屏風の在りように着目した、田名網の作品を紹介する。
「PARAVENTI: KEIICHI TANAAMI ─ パラヴェンティ:田名網 敬一」
会期:2023年11月3日(木)〜2024年1月29日(月)
会場:プラダ 青山店 (東京都港区南青山5-2-6)