栃木県立美術館では、企画展「開館50周年記念 印象派との出会い─フランス絵画の100年 ひろしま美術館コレクション」を、2022年10月22日(土)から12月25日(日)まで開催する。

印象派を中心とするフランス絵画の展開

今日、世界中で親しまれる印象派やポスト印象派の作品は、19世紀後半に誕生した当時、画壇の中心にあった伝統的なアカデミスム絵画から大きく逸脱するものであった。

アトリエの中ではなく戸外で絵筆を執った画家たちは、絵具を混色せず画面上に配置する「筆触分割」という新たな手法によって、身近な対象の一瞬のゆらめき、明るく鮮やかな光の様相を捉えることを試みた。19世紀後半のフランスで生まれた印象派は、西洋にとどまらず、黒田清輝をはじめとする日本の洋画にも大きな影響を与えてゆくこととなる。

企画展「開館50周年記念 印象派との出会い─フランス絵画の100年 ひろしま美術館コレクション」では、国内有数のフランス近代美術コレクションを誇るひろしま美術館の所蔵作品を紹介。クロード・モネやピエール＝オーギュスト・ルノワールなどのなどの印象派を筆頭に、ポール・セザンヌといったポスト印象派、レオナール・フジタなどエコール・ド・パリの画家、そして黒田清輝などのフランス絵画に大きな影響を受けた洋画家の作品を一堂に集め、印象派を中心とするフランス絵画100年の展開をたどってゆく。

展覧会概要

企画展「開館50周年記念 印象派との出会い─フランス絵画の100年 ひろしま美術館コレクション」
会期：2022年10月22日(土)〜12月25日(日)
会場：栃木県立美術館 企画展示室
住所：栃木県宇都宮市桜4-2-7
開館時間：9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日：月曜日
観覧料：一般 1,200円(1,000円)、大高生 600円(500円)、中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※11月3日(木・祝)文化の日は観覧無料(無料日はオンラインによる事前予約が必要、詳細については美術館ホームページおよびSNSにて告知)

【問い合わせ先】
栃木県立美術館
TEL：028-621-3566