展覧会「野田弘志 真理のリアリズム」が、札幌芸術の森美術館にて、2022年11月19日(土)から2023年1月15日(日)まで開催される。山口などでも開催された巡回展だ。
野田弘志は、日本のリアリズム絵画を代表する画家のひとりだ。1936年に生まれた野田は、東京藝術大学油画科を卒業後、イラストレーターとして活動。1970年に開催した初個展を契機に画家へ転向すると、30代半ばから画業に専念するようになった。物や人、風景などあらゆるモチーフを「描き尽くす」ことを通して「在る」ということを突き詰めようと探求を続け、80歳を超えた今もなおリアリズムの画壇を牽引している。
展覧会「野田弘志 真理のリアリズム」では、最初期から近作に至る作品を紹介。学生時代やイラストレーター時代の作品から、画壇にデビューしたころに手がけた「黒の時代/金の時代」などの細密な静物画、野田の名を広く知らしめた新聞連載小説『湿原』の挿絵原画、骨や生ける人間を描くことで死生観を示そうと試みた「TOKIJIKU(非時)」や「THE」のシリーズ、そして近年制作している等身大肖像のシリーズ「聖なるもの」や「崇高なるもの」まで、野田の画業の全容をたどってゆく。
とりわけ野田の作品のうち、その名を全国的に知らしめる契機となったのが、加賀乙彦作の新聞連載小説『湿原』の挿絵だった。1日1点のペースで挿絵を完成させねばならないという厳しいスケジュールのなか、野田は鉛筆を用いてモチーフを緻密に描いていったのだった。本展では、所在がわかっている挿絵のなかから約110点を紹介する。
展覧会「野田弘志 真理のリアリズム」
会期:2022年11月19日(土)~2023年1月15日(日)
会場:札幌芸術の森美術館
住所:北海道札幌市南区芸術の森2-75
開館時間:9:45〜17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(1月9日(月・祝)は開館)、年末年始(12月29日(木)~1月3日(火))、1月10日(火)
観覧料:一般 700円(600円)、高校・大学生 500円(400円)、小・中学生 300円(200円)
※( )内は前売および20名以上の団体料金
※65歳以上は当日料金が600円(団体500円)となる(年齢のわかるものを提示)
※障がい者手帳の提示者は当日窓口にて提示することで、本人および付添者1名が無料
※中止・延期となる場合あり
【問い合わせ先】
札幌芸術の森美術館
TEL:011-591-0090