島根県立美術館では、特集展示「来松100年 織田一磨」を、2022年12月1日(木)から2023年1月16日(月)まで開催する。
近代石版画の先駆者として知られる、織田一磨(おだ かずま)。1882年に生まれ、東京や大阪で水彩画家・版画家として活躍していた織田は、1922年(大正11年)の晩秋、山陰へと旅に出る。この時、松江出身の版画家・平塚運一の誘いで同地を訪れ、約3年間にわたって滞在した。
宍道湖や中海といった松江ならではの風景にふれ、また島根の青年画家とも交流して刺激を受けた織田は、1925年(大正14年)の夏に「創作版画研究所」を開設。わずか半年という短い活動期間ではあったものの、《松江大橋雪景》をはじめとする傑作を生みだすこととなった。
特集展示「来松100年 織田一磨」では、近年収蔵された島根県立美術館コレクションを中心に、約100点の作品や資料を通して織田の松江時代を紹介。《松江大橋雪景》や《松江大橋、吹雪の夜》といった石版画や木版画などの代表作ばかりでなく、近年収蔵された帝展出品作《彼女等の生活》や水彩画など、これまで紹介される機会の少なかった作品も目にすることができる。
特集展示「来松100年 織田一磨」
会期:2022年12月1日(木)~2023年1月16日(月)
会場:島根県立美術館 コレクション展示室5
住所:島根県松江市袖師町1-5
開館時間:10:00~18:30(展示室への入場は18:00まで)
休館日:12月6日(火)、12月27日(火)~1月1日(日)、1月3日(火)・10日(火)
観覧料:一般 300円、大学生 200円、高校生以下 無料
【問い合わせ先】
島根県立美術館
TEL:0852-55-4700