1842年(天保)に創業。
竺仙(CHIKUSEN)は、江戸中形の独特の技術・江戸小紋の渋味・雅味を今に伝える染呉服の老舗。
竺仙のこだわりは“江戸”。初代は、今から172年程前の天保年間の創業(1842年)。江戸文化が爛熟期を迎え近代へと変わる20年程前に誕生したのに関係している。
竺仙は、江戸染浴衣の独特な技術を活かし浴衣から江戸小紋へと世間に名を馳せ、歌舞伎の世界にまでその生きざまが描かれたほどであった。
戦後、初代竺仙ゆかりの地浅草に店舗を構え、初代からの信条を強固な芯として技術、カラーを継承、その持味が世間の評判を買い有名百貨店、高級呉服専門店からの声がかかり日本橋に移転した。
現当主・小川文男も先代からの能衣装、古代紋様に加えて正倉院紋様、宗達・光琳の創作再現に積極的に意を注いでいる。