ガント(GANT)は1949年、コネチカット州ニューヘイブンでバーナード・ガントマッハーと息子たちによって誕生。
ガント(GANT)はアメリカ発のメンズウェアブランド。
1949年にコネチカット州で誕生し、アイビーリーグの中のイエール大学を中心に当時人気を博したガント。人気アイテムはイギリス発祥のボタンダウンシャツをアメリカ人用にリサイズしたシャツで、大学の生協内で販売された、Yale Co-opシャツは定番16柄とシーズン毎に変わる6つの新柄で構成されていた。また、ガントのシャツのロッカーループが外されることは当時の大学生にとって、恋人が存在することを意味するなど、ガントのシャツは当時の大学生の生活に寄り添うものだった。
現在日本で購入することができる、「ガントラガー(GANT RUGGER)」は2010年に誕生したガントの新ラインである。新ラインでも、ガントの遺伝子を引き継いでおり、シャツやセーターなど、アイテムそれぞれプレッピーな雰囲気は残しつつ、1900年後半の学生に愛されたカジュアルさも含んだデザインが魅力である。
ガントのシャツには細かな工夫が施されており、元々イギリスでポロの試合中に邪魔にならないようにと考案された、シャツの先端をボタン留めする技術を始めてアメリカで採用したり、背中に「ロッカーループ」というその名の通りロッカーなどにひっかけることのできる工夫を発明するなど多岐にわたる。また、最も重要な発明の1つに襟後ろにあるネックボタンがある。これはネクタイがズレないようするためのに編み出された工夫である。
ガントの創業者であるバーナード・ガントマッハーは1914年NYのコロンビア大学に入学。生活費を稼ぐため、夜間に行っていた工場での繊維工業の作業で、自身の才能を見出し、会社設立を決意。
1927年、当時の繊維業界の中心地であった、コネチカット州ニューヘイブンに移り住む。そこで下請けでシャツを作り始めた。その後高い品質で提供していた商品が評判を呼び、Gのマークのついたガントのシャツは生産が追い付かないほどの人気となった。
1949年、息子たちと、自らのブランドである“GANT of New Haven”を立ち上げる。イギリス発祥のボタンダウンシャツをアメリカ人にあった大き目のサイズで売り出したり、シャツに襟芯を入れずにカジュアルに見せる方法を使ったりした。これらが引き金となり、イエール大学でガントのシャツが大流行する。
2011年11月、ガントはイェール大学構内に「GANT Campus Store」を設立、かつてキャンパスの人々の間で人気を博したCo-opシャツを、当時のような高いクオリティで復刻した。