特別展「ある図案家の仕事 ─宮中の染織デザイン─」が、東京の港区立郷土歴史館にて、2023年10月14日(土)から12月10日(日)まで開催される。
大正時代末期から昭和時代初期にかけて、主に宮中の染織品の図案を手がけた中山冝一(なかやま ぎいち)。明治17年(1884年)富山・高岡に生まれた中山は、上京後に図案家として活動し、髙島屋からの委嘱を受けて、宮中の室内装飾、皇后の着物やドレスなどの図案制作に携わった。
これらの仕事にまつわる図案や下図、写生画は、中山が晩年に自ら作成した図案帖『國華』に収められている。同書からは、当時の宮中の染織品にかかわるデザインがどのように生まれたのかを窺い知ることができる。
特別展「ある図案家の仕事 ─宮中の染織デザイン─」では、図案帖『國華』を中心に、中山冝一というひとりの人物が図案教育を受け、図案家として仕事をしてゆく過程を、同時代の動向をふまえつつ紹介。『國華』を、綴じを外して1ページずつ展示するとともに、宮中ゆかりの品々などを公開する。
特別展「ある図案家の仕事 ─宮中の染織デザイン─」
会期:2023年10月14日(土)~12月10日(日)
会場:港区立郷土歴史館 特別展示室
住所:東京都港区白金台4-6-2 ゆかしの杜内
開館時間:9:00~17:00(土曜日のみ午後8時まで)
※入館受付は閉館30分前まで
休館日:10月19日(木)、11月16日(木)
観覧料:
・特別展のみ=大人 400円(320円)、小学・中学・高校生 200円(160円)
・常設展セット券=大人 600円(480円)、小学・中学・高校生 200円(160円)
※( )内は10名以上の団体料金
※港区在住・在学の小学・中学・高校生、港区在住の65歳以上、港区在住の障害者および介助者1名は観覧無料
※11月3日(金・祝)は港区民無料公開日
【問い合わせ先】
港区立郷土歴史館
TEL:03-6450-2107