小企画展「真理はよみがえるだろうか:ゴヤ〈戦争の惨禍〉全場面」が、東京・上野の国立西洋美術館にて、2024年2月27日(火)から5月26日(日)まで開催される。
スペインを代表する画家フランシスコ・デ・ゴヤは、1808〜14年にかけて起こったスペイン独立戦争に取材し、版画集「戦争の惨禍」を手がけた。戦いの光景、その中で苦しむ民衆の姿、そして政治風刺をテーマとする同作は、フランス軍の暴挙に対するスペイン民衆の抵抗という図式を超えて、戦争という非常事態におけるさまざまな暴挙や愚行を冷静に暴きだしている。
「戦争の惨禍」は、ゴヤの存命中に公開されることはなく、没後の1863年にスペインのマドリードで、80点からなる初版が出版されている。国立西洋美術館は、1993年度に「戦争の惨禍」の初版を収蔵し、2017年度には初版には含まれなかった未発表作2点も収蔵することになった。しかし、この連作のうち半数近い37点は、これまでに展示する機会がなかった。
小企画展「真理はよみがえるだろうか:ゴヤ〈戦争の惨禍〉全場面」では、「戦争の惨禍」の全貌を紹介。連作全点に未発表作2点を加えた計82点を一挙公開する。
小企画展「真理はよみがえるだろうか:ゴヤ〈戦争の惨禍〉全場面」
会期:2024年2月27日(火)〜5月26日(日)
会場:国立西洋美術館 版画素描展示室(常設展示室内)
住所:東京都台東区上野公園7-7
開館時間:9:30~17:30(金・土曜日は9:30~20:00)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(3月25日(月)、4月29日(月・祝)、5月6日(月・振)は開館)、5月7日(火)
観覧料:一般 500円(400円)、大学生 250円(200円)
※本展は、常設展の観覧券ないし企画展「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?──国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」(会期:3月12日(火)~5月12日(日))の観覧当日にかぎり、同展観覧券で観覧可
※( )内は20名以上の団体料金(要予約)
※高校生以下・18歳未満、65歳以上は無料(入館時に学生証や年齢の確認できるものを提示)
※心身障害者および付添者1名は無料(入館時に障害者手帳を提示)
※「Kawasaki Free Sunday」(3月10日(日)、4月14日(日)、5月12日(日))、「国際博物館の日」(5月18日(土))は、本展および常設展の観覧無料
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)