展覧会「リキッドスケープ東南アジアの今を見る」アーツ前橋で - ホー・ツーニェンら12組が出展

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展覧会「リキッドスケープ東南アジアの今を見る」が、群馬・前橋のアーツ前橋にて、2024年9月21日(土)から12月24日(火)まで開催される。

“流動する”東南アジアの文化と社会

Ho Tzu Nyen, <i width="1500" height="998">T for Time: Timepieces,</i> 2023
Photo by Singapore Art Museum, courtesy of the artist and Kiang Malingue. — Ho Tzu Nyen, *T for Time: Timepieces,* 2023
Photo by Singapore Art Museum, courtesy of the artist and Kiang Malingue.

東南アジアでは現在、経済発展と都市開発が急速に進み、ライフスタイルが多様に変化している。一方でその社会には、過去の歴史、土地に根差した信仰、自然との関係がなおも底流している。東南アジアは、さまざまな文化と歴史が交わり、ダイナミックに変化を続ける社会であるといえる。

Kawita Vatanajyankur, <i width="1499" height="945">My Mother and I (Vacum III),</i> 2021
Courtesy of the artist and Nova Contemporary. — Kawita Vatanajyankur, *My Mother and I (Vacum III),* 2021
Courtesy of the artist and Nova Contemporary.

「リキッドスケープ東南アジアの今を見る」展は、このように流動する現在の東南アジアの文化や社会を「リキッドスケープ(流動する風景)」と捉え、東南アジアの作家12組を紹介する展覧会だ。ホー・ツーニェンやコラクリット・アルナーノンチャイなど、世界的に活躍する作家ばかりでなく、日本初紹介となる若手作家を加え、新作を中心に23作品を展示する。

ホー・ツーニェンら12組が出展

Korakrit Arunanondchai, <i width="1500" height="843">Songs for dying</i> (still), 2021
Co-commissioned by the 13th Gwangju Biennale, Han Nefkens Foundation and Kunsthall Trondheim.
Courtesy of the artist, BANGKOK CITYCITY GALLERY, Bangkok, Carlos/Ishikawa,
London, C L E A R I N G, New York/Brussels, Kukje Gallery, South Korea. — Korakrit Arunanondchai, *Songs for dying* (still), 2021
Co-commissioned by the 13th Gwangju Biennale, Han Nefkens Foundation and Kunsthall Trondheim.
Courtesy of the artist, BANGKOK CITYCITY GALLERY, Bangkok, Carlos/Ishikawa,
London, C L E A R I N G, New York/Brussels, Kukje Gallery, South Korea.

本展では、近年日本で開催された東南アジアの美術展よりも若い世代のアーティストを軸に構成。東南アジアにおける文化的アイデンティティの多様性に着目したインスタレーションを展開するホー・ツーニェン、文化の移植や混成性に目を向けるコラクリット・アルナーノンチャイ、非公式の歴史や民族主義的差別への関心のもと、織物や刺繍を用いた作品を中心に手がけるジャッガイ・シリブートなどが名を連ねる。

Kawita Vatanajyankur, <i width="1500" height="1041">Shuttle,</i> 2018
Courtesy of the artist and Nova Contemporary. — Kawita Vatanajyankur, *Shuttle,* 2018
Courtesy of the artist and Nova Contemporary.

また、女性の身体や社会的位置付けを再考する、女性の作家も。女性性や労働、消費主義の交錯に着目し、自身の身体を用いたパフォーマンス・ビデオを制作するカウィータ・ヴァタナジャンクール、ビデオゲームやコミック、映画などから引用したポップカルチャーと神話や伝説を融合するナウィン・ヌートンなどが出展する。

展覧会概要

展覧会「リキッドスケープ東南アジアの今を見る」
会期：2024年9月21日(土)〜12月24日(火)
会場：アーツ前橋
住所：群馬県前橋市千代田町5-1-16
開館時間：10:00〜18:00(入場は17:30まで)
休館日：水曜日
入館料：一般 1,000円、学生・65歳以上・団体(10名以上) 800円
※10月28日(月)「群馬県民の日」、11月3日(日・祝)「文化の日」、12月10日(火)「世界人権デー」は入場無料

■出展作家
ウィット・ピムカンチャナポン、カウィータ・ヴァタナジャンクール、ハーディム・アリ＋ムムターズ・カーン・チョパン＋アリ・フロギー＋ハッサン・アティ、コラクリット・アルナーノンチャイ、チトラ・サスミタ、チャールズ・リム、ナウィン・ヌートン、ナターシャ・トンテイ、ホー・ツーニェン、メッチ・チョーレイ＋メッチ・スレイラス、ゲゲルボヨ、ジャッガイ・シリブート

【問い合わせ先】
アーツ前橋
TEL：027-230-1144