東京・目白台の永青文庫では、展覧会「信長の手紙」を、2024年10月5日(土)から12月1日(日)まで開催する。
永青文庫は、肥後国(現・熊本県)を治めた大大名・細川家に伝来する、美術工芸品の数々を擁している。なかでも織田信長の手紙59通は、いずれも重要文化財に指定されており、直筆であることが確実な唯一の手紙を含むなど、質・量ともに優れたコレクションとなっている。
永青文庫が所蔵する信長の手紙のほとんどは、細川家初代・藤孝(ふじたか)に宛てたものだ。はじめ室町幕府の15代将軍・足利義昭に仕えていた藤孝は、義昭が信長と対立すると、やがて同い年の信長を君主と選び支えるようになった。これらが永青文庫に伝わった背景には、細川家三代・忠利(ただとし)が、祖父・藤孝の武功を証明すべく、信長からの手紙の蒐集に情熱を傾けた経緯があるという。
展覧会「信長の手紙」では、永青文庫が所蔵する信長の手紙59通を、展示替えをしつつすべて公開。室町幕府の滅亡から長篠合戦、本能寺の変までの約10年間を、配下・藤孝らの動向にも光をあてつつ、貴重な手紙とともにたどってゆく。
令和6年度秋季展 熊本大学永青文庫研究センター設立15周年記念「信長の手紙」
会期:2024年10月5日(土)〜12月1日(日) 会期中に一部展示替えあり
会場:永青文庫
住所:東京都文京区目白台1-1-1
開館時間:10:00〜16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜日(10月14日(月・祝)、11月4日(月・振)は開館)、10月15日(火)、11月5日(火)
入館料:一般 1,000円、高校・大学生 500円、70歳以上 800円
※中学生以下、障害者手帳の提示および介助者(1名)は無料
【問い合わせ先】
永青文庫
TEL:03-3941-0850