「伝説の洋画家たち 二科100年展」が大阪市立美術館で開催される。期間は、2015年9月12日(土)から11月1日(日)まで。
「二科展」は2015年に第100回を迎える日本三大公募展のひとつ。岸田劉生、佐伯祐三、小出楢重などの画家たちによって創設され、日本の美術史上に名を残す芸術家を次々と輩出している。その中の作品、約120点を時代背景やエピソードを織り交ぜながら紹介する。
坂本繁二郎 《放牧三馬》
79.6×99.0cm 油彩・カンヴァス
第19回展出品 (1932年 石橋財団石橋美術館蔵)
第一章は「二科展」草創期の作品を展示。有島生馬や岸田劉生などを監査委員とした第1回展が開催されてから、彫刻部が新設される第6回展までの期間に活躍した画家たちの作品が並ぶ。
第ニ章では、二科会で活躍する画家たちによる運動や分派がうまれた揺藍期の作品を紹介。神原泰や中川紀元が中心となった運動をはじめ、里見勝蔵、小島善太郎らの結成した一九三〇年協会、それを引き継ぐ、児島善三郎らが率いた独立美術協会などの活躍を明らかにする。
岡本太郎 《重工業》
206.3×266.6cm 油彩・カンヴァス
第34 回展出品 (1949年 川崎市岡本太郎美術館蔵)
第三章では「二科展」が発展し解散に至るまでの時代、活躍した画家たちが登場する。藤田嗣治を迎え入れてさらなる発展を遂げ、東郷青児を顧問に据えた九室会などが結成される。しかし、1935年には一部の創立メンバーが去り、ついには解散へと至る。
そして、最終第四章では、戦後いちはやく動いた高岡徳太郎らが中心となり、再結成された再興期の二科会を追う。海外進出、社団法人化など、再興するための工夫が成され、今日に至るまでを、岡本太郎や織田廣喜、岡田謙三などの作品を通して紹介する。
【開催概要】
「伝説の洋画家たち 二科100年展」
会 期:2015年9月12日(土)~11月1日(日)
会場:大阪市立美術館
住所:大阪市天王寺区茶臼山町1-82 (天王寺公園内)
開室時間:9:30〜17:00
※入室は閉館時間の30分前まで。
休館日:9月14日(月)、28日(月)、10月5日(月)、13日(火)、19日(月)、26日(月)
入場料:一般 1,300円(1,100円)、高大生 900円(700円)
※()内は、前売り・20名以上の団体料金。
※中学生以下、障がい者手帳などの持参者(介護者1名を含む)は無料 ※要証明
※大阪市内在住の65歳以上の人も一般料金が必要。
※前売券は、2015年9月11日(金)まで販売。
【問い合わせ先】
大阪市総合コールセンターなにわコール
TEL:06-4301-7285