展覧会「エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差し」が、東京都庭園美術館にて開催される。会期は2018年10月6日(土)から2019年1月14日(月・祝)まで。
両大戦間期、フランスで花開いたアール・デコ。展覧会「エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差し」では、この時期に盛んとなった美術家・デザイナーたちと非ヨーロッパ圏の文化・美術との出会いに着目し、アール・デコのイメージソースとなった「エグゾティスム」を紐解いていく。
東京都庭園美術館が、アール・デコのイメージソースをテーマにした展覧会を催すのは「幻想絶佳:アール・デコと古典主義」以来2度目。会場には、絵画、彫刻をはじめ、30年代美術館、装飾美術館、モビリエ・ナショナルなどフランスに所在する美術館に所蔵されている国内初公開作品を中心とした約85点を並べる。
黒人ダンサーのジョゼフィン・ベイカー、ツタンカーメン王墓の発見、自動車メーカーのシトロエンが主宰したアフリカとアジアでの横断プロジェクト、パリ国際植民地博覧会など…。当時のパリを賑わせたこれら“エキゾティック”なトピックは、人々が異なる文化に触れるきっかけとなった。
ヨーロッパから遠く離れた地の造形にいち早く目を向けたのは、ファッションの分野だった。会場では当時のファッションデザイナーたちが生み出した作品や、彼らがかつて所蔵していた品を目にすることができる。
たとえば、アフリカ美術の造形に価値を見出した、パリのファッション・デザイナー、ジャック・ドゥーセが所蔵していたピエール=エミール・ルグランの《アフリカの椅子》を展示。中近東風の衣装による夜会「千二夜」を開催するなど、異国の地の色彩やスタイルを取り入れていたポール・ポワレによる《ローブ》にも注目だ。
その他にも、ヴァン クリーフ&アーペルの《中国風の卓上時計》や、《ターバン用のブローチ》、ショーメのジョゼフ・ショーメによる《パウダー・コンパクト》、マルセル・ショーメによる《ペルシア風装飾のシガレット・ケース》などから、当時のデザイナーたちが異境のデザインをどのように取り入れていたのかを垣間見ることができる。
【詳細】
「エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差し」
会期:2018年10月6日(土)~2019年1月14日(月・祝)
開館時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
※11/23、11/24、11/30、12/1、12/7、12/8は夜間開館のため20:00まで開館(入館は19:30まで)
休館日:第2・第4水曜日(10/10、10/24、11/14、11/28、12/12、12/26、1/9)および年末年始(12/28~1/4)
会場:東京都庭園美術館 本館+新館ギャラリー1
住所:東京都港区白金台5-21-9
入館料:一般 1,200(960)円、大学生(専修・各種専門学校含む) 960(760)円、中・高校生 600(480)円、65歳以上 600(480)円 ※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金
前売券:e+で販売
【問い合わせ先】
ハローダイヤル
TEL:03-5777-8600