展覧会「メスキータ Samuel Jessurun de Mesquita」が、2019年6月29日(土)から8月18日(日)まで、東京ステーションギャラリーにて開催される。
「メスキータ Samuel Jessurun de Mesquita」は、オランダのアーティスト、サミュエル・イェスルン・デ・メスキータの日本初となる回顧展。サミュエル・イェスルン・デ・メスキータは、19世紀後半から20世紀前半にかけて、画家、版画家、装飾美術のデザイナーとして活躍。また、美術学校の教師手として多くの学生を指導した。
教え子の中でも、M.C. エッシャーは、メスキータから最も大きな影響を受けており、その初期作品はメスキータの作風と著しく類似している。また、ユダヤ人であったメスキータが強制収容所に送られた後、アトリエに残された作品を命懸けで守ったのもエッシャーをはじめとする友人たち。メスキータの作品が今なお残存しているのは、エッシャーによる尽力があってこそのものだ。
メスキータ作品の中で特に注目したいのは、力強い木版画作品。モチーフをダイナミックな構成とシャープな線描で明快に表現し、白黒のコントラストを強調して装飾的に仕上げた作品の数々は、見る者にインパクトを残す。《シマウマ》《ワシミミズク》《パイナップル》など、アムステルダムの動物園や植物園に招来された、異国の動植物をとらえたユニークな世界観が魅力だ。
また、ほぼ無意識の状態で、浮かんでくる映像を描いたドローイングからは、メスキータの想像力の自由さや、幅広い創造性が見て取れる。
メスキータ Samuel Jessurun de Mesquita
会期:2019年6月29日(土)~8月18日(日)
会場:東京ステーションギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
開館時間:10:00~18:00 ※金曜日は20:00まで開館、入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(7月15日、8月12日は開館)、7月16日(火)
入館料:一般1,100(900)円/高校・大学生900(700)円/ 中学生以下無料
※( )内は前売料金(4月27日(土)から6月28日(金)まで販売)
※20名以上の団体は、一般 800円、高校・大学生 600円
※障がい者手帳等持参の場合は100円引き(介添者1名は無料)