御即位記念特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」が、2019年10月14日(月・祝)から11月24日(日)までの期間、東京国立博物館にて開催される。
伎楽面 酔胡王 奈良時代・宝亀9年(778) 正倉院宝物 【前期展示10月14日~11月4日】
「正倉院宝物」は、光明皇后が聖武天皇の御遺愛品をはじめとした品々を東大寺大仏に捧げられたことに由来し、1260年に渡り守り継がれてきた文化財。また、1878年に法隆寺から皇室に献納され、1947年に国へ移管された宝物300件を指す「法隆寺献納宝物」も、飛鳥・奈良時代を代表するもので、「正倉院宝物」と双璧をなす文化財だ。
天皇陛下の御即位を記念して開催される御即位記念特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」は、皇室が守り伝えてきた2つの宝物が一堂に会する展覧会。6つの章に分けて展示することで、正倉院宝物をとりまく造形文化の世界をより広い視野で見ることができる。
紺夾纈絁几褥 奈良時代・8世紀 正倉院宝物 【後期展示11月6日~24日】
第1章では、聖武天皇と光明皇后ゆかりの品々を紹介。聖徳太子の命日に光明皇后が法隆寺の「丈六」仏に捧げた国宝「海磯鏡」など、8世紀の日本を代表する「国家の珍らしき宝」と称された至宝の数々が展示される。
墨画仏像 奈良時代・8世紀 正倉院宝物 【前期展示10月14日~11月4日】
正倉院を代表する作品が一堂に会する第2章では、天平文化を彩った染織美術の世界が広がる。中国盛唐時代の影響を受けた奈良時代らしいおおらかな表現の「墨画仏像」や、蓮華座に座った水鳥が鮮やかな色彩で左右対称に描かれた「紺夾纈絁几褥」など、世界最古の伝世品として知られる正倉院の染織品が並ぶ。
螺鈿紫檀五絃琵琶 唐時代・8世紀 正倉院宝物 【前期展示10月14日~11月4日】
また、香木など香を焚くための道具や、琵琶などの楽器、聖徳太子と聖武天皇にまつわる宝物なども展示。皇室が守り伝えてきた貴重な宝物の数々を間近で観覧できる貴重な機会となっている。
【詳細】
御即位記念特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」
会期:2019年10月14日(月・祝)~11月24日(日)
前期/10月14日(月・祝)~11月4日(月・休)、後期/11月6日(水)~11月24日(日)
場所:東京国立博物館 平成館
住所:東京都台東区上野公園13-9
開館時間:9:30~17:00
※金・土、11月3日(日・祝)、4日(月・休)は21:00まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日、11月5日(火)
※ただし10月14日(月・祝)と11月4日(月・休)は開館
観覧料:
・当日
一般 1,700円、大学生 1,100円、高校生 700円
・前売
一般 1,500円、大学生 900円、高校生 500円
・団体
一般 1,400円、大学生 800円、高校生 400円
※中学生以下は無料
※団体は20名以上
※障がい者とその介護者1人は無料(入館時に障がい者手帳等を提示)