「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部 -美濃の茶陶」展が、東京・六本木のサントリー美術館にて2019年9月4日(水)から11月10日(日)まで開催される。
茶の湯のためのやきもの「茶陶」が日本各地で作られた桃山時代。なかでも岐阜県・美濃の茶陶 「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部」は多くの人々を魅了した。しかしそれらが美濃で焼かれたと発覚するのは、実は昭和初期のこと。以後、美濃焼への関心は高まりを見せたのであった。
「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部 -美濃の茶陶」展は、力強く個性的な美濃焼の魅力に触れられる機会となる。また、近代陶芸家の荒川豊蔵と加藤唐九郎の代表作や、近代数寄者旧蔵の名品も展示され、近代以降の美濃焼の人気の高まりを辿ることができる。
美濃焼の特色は、その力強い姿、鮮やかな色、斬新な意匠である。本展では、「姿を借りる」「描く」「歪む」「型から生まれる」といったキーワードを通じて、 美濃焼1点1点に個性的な造形の魅力が紹介される。
美濃焼は近代以降に高い評価と人気を獲得した。その様子を2人の陶芸家、荒川豊蔵と加藤唐九郎の作品を通して紹介。美濃古陶の熱心な研究のもとで試行錯誤を重ねつつ、美濃焼の美意識を自らの表現へと昇華させた作品が展示される。
数寄者とは、趣味として茶をたしなみ、豊かな資産をもって名品の茶道具を蒐集、独自の茶風を築いた人々。美濃の茶陶もまた、彼らのコレクションへと加えられた。とくに、美濃焼の研究に熱中した数寄者・森川如春庵は『志野 黄瀬戸 織部』を著し、その魅力を世に知らしめた。本展では、同書で紹介された作品も含め、かつて近代数寄者の所蔵した美濃焼の数々を鑑賞できる。
サントリー芸術財団50周年「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部 -美濃の茶陶」展
会期:2019年9月4日(水)〜11月10日(日)
※作品保護のため、会期中展示替えあり
会場:サントリー美術館
住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
開館時間:10:00~18:00
※金・土および9月15日(日)、22日(日)、10月13日(日)、11月3日(日・祝)は20:00まで開館
※いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日:火曜日(ただし11月5日は18:00まで開館)
入館料:一般 1,300円、大学・高校生 1,000円、中学生以下無料
※20名以上の団体は100円割引
前売:一般 1,100円、大学・高校生 800円
■チケット販売場所
サントリー美術館受付、サントリー美術館公式オンラインチケット、チケットぴあ、ローソンチケット、セブンチケット、イープラス(各種プレイガイドは一般のみ販売)
※前売券の販売は6月26日(水)〜9月3日(火)。サントリー美術館受付での前売券販売(一般、大学・高校生)は6月26日(水)〜8月18日(日)の開館日に限る。
※100円割引:WEB割(ウェブサイト限定割引券提示)、携帯割(携帯サイトの割引券画面提示)、あとろ割(国立新美術館、森美術館の企画展チケット提示)
※割引適用は1種類まで(他の割引との併用不可)
■点茶席(お抹茶と季節のお菓子)
日時:2019年9月5日(木)・19日(木)、10月3日(木)・17日(木)・31日(木)、11月7日(木) 11:30〜17:30(入室は17:00まで)
※13:00、14:00、15:00にはお点前あり
会場:6階茶室「玄鳥庵」
定員:1日限定50名(当日先着順)
点茶券:1,000円(別途要入館料)
※点茶券は当日10:00より3階受付にて販売(予約不可、1人2枚まで)
【問い合わせ先】
TEL:03-3479-8600