展覧会「若冲誕生~葛藤の向こうがわ~」が、2020年5月23日(土)から7月26日(日)まで、京都・福田美術館にて開催される。
なお、福田美術館は臨時休館していたが、5月23日(土)から再開。最新情報は、公式ホームページで告知される。
江戸時代の画家・伊藤若冲は、京都に生まれ20代で家業を継いだのち、そのかたわら絵画を描いた。家業と絵画の葛藤に苦しむ若冲を救ったのは、彼の絵の才能を見いだし、精神的に支えた禅僧や支援者たちであった。40歳で隠居した若冲は、絵を描くことに専念。以後85歳で亡くなるまで、新しい技法や表現を探求し続けた。
「若冲誕生~葛藤の向こうがわ~」では、そうした若冲の初期から晩年にいたる作品約40点を含む、約80点の作品を展示。若冲に影響を与えた禅僧や画家たちを取り上げ、その魅力と背景に光をあてる。
注目は、初公開となる若冲30代の彩色画《蕪に双鶏図 》だ。鮮やかな色彩で描かれたこの作品は、画家としての最初期に描かれたとされる、京都・細見美術館蔵の《雪中雄鶏図》以前に制作された可能性があるとして注目を集めている。家業との葛藤のうちに描いた30代の作品からは、独自の感性による表現を感じ取れるだろう。
また会場では、《柳に鶏図》《群鶏図押絵貼屏風》《鯉魚図》といった動物画、《玉蜀黍図》や《小槌に宝珠図》などを展示。生涯にわたり探究を続けた若冲の、個性的で多彩な世界に触れられる。
さらに曾我蕭白《寒山拾得図》や円山応挙の作品など、同時代の画家たちも紹介。若冲の生きた18世紀京都画壇の多彩な表現も楽しめる。
展覧会「若冲誕生~葛藤の向こうがわ~」
会期:2020年3月23日(土)~7月26日(日)
※当初3月23日(土)~6月21日(日)だったが変更。
※展示替えあり
※福田美術館は臨時休館していたが、5月23日(土) 10:00より再開。尚、カフェ「パンとエスプレッソと福田美術館」のオープンは6月1日(月)から。
※最新情報は随時公式ホームページで告知される。
休館日: 火曜日
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
会場:福田美術館
住所:京都市右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町3-16
入館料:一般・大学生 1,300(1,200)円、高校生 700(600)円、小中学生 400(300)円、障がい者と介添人1名まで 各700(600)円、幼児 無料
※( )内は20名以上の団体料金
【問い合わせ先】
福田美術館
TEL:075-863-0606