生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」が、六本木の東京ミッドタウン・ホールにて、2021年7月22日(木)から9月17日(金)まで開催される。なお、当初は2020年7月18日(土)から8月30日(日)までの会期を予定していたが、変更となった。
特別展「北斎づくし」は、日本を代表する絵師・葛飾北斎の代表作である『北斎漫画』、「冨嶽三十六景」、『富嶽百景』の全ページ・全点・全図を一挙に展示するとともに、北斎の絵画世界に没入できるデジタル展示なども展開することで、北斎作品の多彩な側面を紹介する展覧会だ。
本展の見どころは、一堂に会する北斎の代表作。富士山を主題とした「冨嶽三十六景」全46点を筆頭に、同じく富士山をテーマに据え、北斎絵本の最高傑作とも評される『富嶽百景』全102図、そして『北斎漫画』全883ページを、通期ですべて展示する。
大判錦絵の風景画揃物「冨嶽三十六景」は、富士山をテーマに描かれた北斎の代表作。本展では、《神奈川沖浪裏》や《凱風快晴》といった広く知られる作品をはじめ、初夏を思わせる富士山と雪を描いた姿を映す湖面をひとつの画面に描いた《甲州三坂水面》など、全46点を楽しめる。
また、『北斎漫画』は、江戸の風俗から、建築、風景、動植物、そして妖怪にいたるまで、約3,600図を収めたもの。優れた表現力で“風”のように目に見えないものまで描写した作品群からは、「森羅万象を描こうとした」北斎の画業の一端を窺えるだろう。
さらに、『富嶽百景』は、富士山にまつわる神話や伝説、歴史を踏まえ、富士山の姿を描いた絵本。四季折々の風景のなかに織りこまれた、人びとの生活の様子にも注目したい。
また、会場には、北斎作品の“没入型”大型デジタル展示も登場する。高精細なデジタルデータを活用することで、肉眼では確認することが難しい筆致や細部の描き込みまでもクリアに表現。北斎の作品世界をダイナミックなスケールで体感することができる。
生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」
会期:2021年7月22日(木)〜9月17日(金) 会期中に展示替えあり
[主な展示替え:前期 7月22日(木)~8月9日(月) / 後期 8月11日(水・祝)~9月17日(金)]
※展示替えの日程は変更となる可能性あり
会場:東京ミッドタウン・ホール
住所:東京都港区赤坂9-7-2 東京ミッドタウン B1
休館日:8月10日(火)・24日(火)、9月7日(火)
※会期・休館日などは変更となる場合あり
※当初は、生誕260年記念 特別展「北斎/HOKUSAI 2020」の名称で、2020年7月18日(土)から8月30日(日)までの開催を予定していたものの、変更となった。
【問い合わせ先】
TEL:050-5542-8600 (ハローダイヤル)
※受付時間は、8:00〜22:00(2021年3月末まで) / 9:00〜20:00(2021年4月以降)