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「ミレーから印象派への流れ展」横浜・そごう美術館で - ミレーやモネなどから辿る19世紀フランス絵画

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展覧会「ミレーから印象派への流れ展」が、横浜のそごう美術館にて、2021年1月24日(日)まで開催される。

19世紀フランス絵画の系譜をたどる

ジャン=フランソワ・ミレー《冬、薪集め》1868-75年
ジャン=フランソワ・ミレー《冬、薪集め》1868-75年
©︎Amgueddfa Cymru - National Museum Wales

近代都市の発達が進んだ19世紀フランスでは、人びとの生活も大きく変化した。市民は自由に郊外や地方へと出掛け、旅行を楽しむこともできるようになった。そうした変化は芸術家にも影響を及ぼし、自ら経験する生活や自然を、理想化せずにありのままで描きだそうとする画家が現れたのだ。

クロード・モネ《睡蓮》1906年
クロード・モネ《睡蓮》1906年
©︎Amgueddfa Cymru - National Museum Wales

展覧会「ミレーから印象派への流れ展」では、自然主義や写実主義に始まり、印象派やポスト印象派を経て、ナビ派へと至る19世紀フランス絵画の系譜を、フランスとイギリスの美術館から出品された作品から紹介する。

自然主義・写実主義の画家たち

ジャン=フランソワ・ミレー《慈愛》1858-59年
ジャン=フランソワ・ミレー《慈愛》1858-59年
©︎Musée Thomas Henry, Cherbourg-en-Cotentin

パリ郊外のバルビゾン村に移り住んだバルビゾン派の画家は、歴史画が絵画の正統とされていた時代にあって、風景や田園生活といった身近な題材をありのままに描くことを試みた。その代表的画家であるジャン=フランソワ・ミレーは、大地に根付いた農民の暮らしを描いたのであった。

ジャン=バティスト・カミーユ・コロー《カステル・ガンドルフォ、アルバーノ湖畔で踊るチロルの羊飼い》1855-60年
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー《カステル・ガンドルフォ、アルバーノ湖畔で踊るチロルの羊飼い》1855-60年
©︎Amgueddfa Cymru - National Museum Wales

本展では、《冬、薪集め》や《慈愛》といったミレー作品、同じくバルビゾン派のひとりであったジャン=バティスト・カミーユ・コローの《カステル・ガンドルフォ、アルバーノ湖畔で踊るチロルの羊飼い》、そして写実主義の画家ギュスターヴ・クールベらの作品を展示する。

フランス絵画の多彩な展開

ポール・セザンヌ《プロヴァンスの風景》制作年不詳
ポール・セザンヌ《プロヴァンスの風景》制作年不詳
©︎Amgueddfa Cymru - National Museum Wales

風景を写実的に描いたバルビゾン派画家の試みは、光や色彩を追求した印象派画家へと継承された。会場では、クロード・モネ《睡蓮》などの印象派絵画や、ポール・セザンヌ《プロヴァンスの風景》といったポスト印象派の作品を展示するとともに、モーリス・ドニやピエール・ボナールらナビ派の作品などから、フランス絵画の多彩な展開をたどる。

展覧会概要

展覧会「ミレーから印象派への流れ展」
会期:2020年12月19日(土)~2021年1月24日(日) 会期中無休
会場:そごう美術館
住所:神奈川県横浜市西区高島2丁目18-1 そごう横浜店 6階
開館時間:10:00~19:30(1月8日(金)より当面のあいだ)
※入館は閉館30分前まで
※そごう横浜店の営業時間に準ずる
料金:一般 1,300円(1,100円)、大学・高校生 800円(600円)、中学生以下 無料
※いずれも税込
※( )内は前売料金、およびミレニアム/クラブ・オンカード、セブンカード・プラス、セブンカードのいずれかの提示者の料金
※前売券は、12月18日(金)までそごう美術館、セブンチケット、ローソンチケット、イープラス、チケットぴあにて販売
※障がい者手帳各種の所持者、および同伴者1名は無料
※展覧会の中止や延期、内容が変更となる場合あり(最新情報は、そごう横浜店ないしそごう美術館ホームページを確認のこと

■巡回情報
・ハウステンボス美術館
会期:2021年2月6日(土)~5月10日(月)
住所:長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1 パレス ハウステンボス内
・愛媛県美術館
会期:2021年5月22日(土)~7月19日(月)
住所:愛媛県松山市堀之内
・金沢21世紀美術館
会期:2021年7月30日(金)〜8月29日(日)
住所:石川県金沢市広坂1-2-1
・岐阜県美術館
会期:2021年9月5日(日)〜10月21日(木)
住所:岐阜県岐阜市宇佐4‐1‐22

Photos(6枚)

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