手塚治虫と石ノ森章太郎、日本のマンガ界における二人の巨匠の歩みを展示する特別展「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」が、2013年6月29日(土)より東京都現代美術館で開催される。
いまや世界的な文化として成長したマンガ。その地位が確立したのは、マンガの可能性を大きく広げた“マンガの神様” 手塚治虫と、それに呼応しマンガを育て上げた“マンガの王様”石ノ森章太郎の二人の存在があったからと言えるだろう。
本展では、この二人の歩み、作品に込められたメッセージを、「鉄腕アトム」、「ブラック・ジャック」や 「サイボーグ009」、「仮面ライダー」といった代表作の原画や様々な映像で振り返りながら、“マンガのちから”の源流を探る。
展示は、プロローグを含む全5部構成。二人の運命的な出会いに始まり、それぞれがいかにマンガを進化させたか、そして「人間」「生命」「未来」「哲学」など、二人がマンガで表現したテーマがどのように描かれたかが明らかになる。また、手塚治虫デビュー前の未発表マンガ原稿や、石ノ森章太郎本人のアイデアノートなど貴重な品々も初公開となる。
左)手塚治虫《鉄腕アトム》©手塚プロダクション 右)石ノ森章太郎 《サイボーグ 009》©石森プロ
さらに、戦後の日本を代表するマンガ家が集い、伝説的逸話が数多く生まれた、東京都豊島区にあったマンガ家アパートのトキワ荘を展覧会場内に再現。昭和の高度経済成長の中、 当時のマンガ家たちが互いに競い合いながらも楽しく日本のマンガを生み出していった青春の現場を体感できる。
【展覧会詳細】
特別展 「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」
The Power of Manga: Osamu Tezuka and Shotaro Ishinomori
会期:2013年6月29日(土)〜9月8日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 B2F
住所:東京都江東区三好4丁目1-1
開館時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(ただし7月15日は開館)、7月16日(火)
観覧料:一般¥1,200(960)、大学生 / 65歳以上¥900(720)、中高生¥700(560)、小学生以下無料(保護者の同伴が必要)
※( )内は20名様以上の団体料金
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)は無料。
※本展チケットで「MOTコレクション」(常設展)も入場可能。