企画展「藤田道子 ほどく前提でむすぶ」が、神奈川の茅ヶ崎市美術館にて、2021年4月3日(土)から6月6日(日)まで開催される。
藤田道子は、糸や布、ビーズ、鏡、木片といった素材を用いて、光や風などの自然現象が示す微細な移ろいを捉えた作品を手がけている。そうした繊細な作品は、設置された場所、日、あるいは時間帯により刻々と姿を変え、あたかも鑑賞者の感覚を研ぎ澄ます装置のように働くのだ。
2017年、藤田は茅ヶ崎市美術館のエントランスを会場に、建物の空間と湘南の冬の光とともに織りなされるインスタレーションを発表した。今回の企画展「藤田道子 ほどく前提でむすぶ」は、公立美術館では初の個展となる。
藤田は、展覧会のタイトルにもある“ほどく前提で結ばれるリボン”に、人と人とがとり結ぶ「柔らかな」関係性──強固で固定したものではなく、可塑的な関わりあい──を仮託する。本展では、リボンを素材にこの場限りの大規模なインスタレーションを展開する。
また、会場では、藤田がこれまで手がけてきたシルクスクリーンや小さな立体作品のみならず、近年取り組んでいるアニメーションや紙の作品も展示。人を取り巻くものをいつくしむ、作家のみずみずしい感覚にふれられそうだ。
企画展「藤田道子 ほどく前提でむすぶ」
会期:2021年4月3日(土)〜6月6日(日)
会場:茅ヶ崎市美術館 展示室1・2・3
住所:神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-4-45
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(5月3日(月・祝)は開館)、5月6日(木)
観覧料:一般 700円(600円)、大学生 500円(400円)、市内在住65歳以上 350円(250円)
※高校生以下、障害者および介護者は無料
※( )内は20名以上の団体料金
※会期は変更となる場合あり(最新情報は美術館ホームページにて確認)
【問い合わせ先】
茅ヶ崎市美術館
TEL:0467-88-1177