「世界報道写真展2021」が、2021年6月12日(土)から8月9日(月・休)まで東京都写真美術館 地下1階展示室にて開催される。その後、滋賀にて9月20日(月・祝)から10月15日(金)まで、京都にて10月18日(月)から10月31日(日)まで、大分にて11月5日(金)から11月19日(金)まで開催される。
「世界報道写真展」は、1956年より始まったドキュメンタリー、報道写真の展覧会。毎年開催される「世界報道写真コンテスト」において国際審査員団によって選出された入賞作品が世界中の約120会場で展示される。年間を通じて約400万人が足を運ぶ世界最大級の報道写真展だ。
「世界報道写真展2021」では、130の国と地域から応募のあった計74,470点の中から選ばれた入賞作品約150点を紹介。「現代社会の問題」「一般ニュース」「環境」「自然」「長期取材」「スポーツ」「スポットニュース」「ポートレート」の全8部門における、28カ国45人の受賞者による作品が集結している。
注目は、最も優れた作品に対して贈られる「世界報道写真大賞」を受賞したマッズ・ニッセンの《初めての抱擁》。ブラジルのサンパウロにあるヴィヴァ・ベム介護施設で、「ハグカーテン」越しに看護師のアドリアナ・シルヴァ・ダ・コスタ・ソウザに抱きしめられるローザ・ルジア・ルナルディの姿を写し出した。
また、視覚的な創造性・技術によって重要な問題をとらえたり、表明したりしている優秀作品に贈られる「世界報道写真ストーリー大賞」は、アントニオ・ファシロンゴによる《ハビビ》が受賞した。
その他、洪水に見舞われたロンギチャロ島からロスチャイルドキリンが救出される瞬間を撮影した《浸水した島からキリンを救出》や、トランスジェンダー男性のイグナットとガールフレンドのマリアを写した《ジェンダー移行:イグナット》、フリント・ジャガーズのスター選手テヴィオン・ラッシングがロッカー上を飛び移る《踏み止まる者がチャンピオンになる》など、見る者の心に迫る情感や緊張感に溢れた報道写真の数々が勢揃いする。
【詳細】
世界報道写真展2021
会期:2021年6月12日(土)~8月9日(月・休)
会場:東京都写真美術館 地下1階展示室
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
TEL:03-3280-0099
休館日:毎週月曜日(月曜日が振替休日の場合は開館し、翌平日休館)
開館時間:10:00~18:00
※入館は閉館時間の30分前まで
観覧料:一般 1,000円、大学・専門学校生 800円、中高生・65 歳以上 600円
※小学生以下無料 ※チケットは東京都写真美術館で購入可能
■巡回展
・滋賀会場
会期:2021年9月20日(月・祝)~10月15日(金)
場所:立命館大学 びわこ・くさつキャンパス エポックホール
住所:滋賀県草津市野路東1-1-1
・京都会場
会期:2021年10月18日(月)~10月31日(日)
場所:立命館大学西園寺記念館 1階カンファレンスルーム
住所:京都府京都市北区衣笠氷室町
・大分会場
会期:2021年11月5日(金)~11月19日(金)
場所:立命館アジア太平洋大学
住所:大分県別府市十文字原1-1