写真界の次世代を担う若手アーティストを発掘する公募展、第24回写真「1_WALL」展が、東京・銀座のガーディアン ・ ガーデンにて2021年11月5日(金)から12月4日(土)まで開催される。
第24回写真「1_WALL」展は、写真作品を手がける若手アーティスト5名による、個展開催の権利をかけたコンペティション形式のグループ展だ。ポートフォリオ審査による一次審査と、1対1で審査員と対話をする二次審査を通過したファイナリスト5名が、1人1つの壁面を使って作品を発表する。
ファイナリストとして今回作品を展示する5名は、それぞれ独自の視点やテーマに沿って作品を制作。撮影手法や雰囲気の全く異なる、個性豊かな作品が一堂に集結している。
木村孝は、タイのアマタナコーン工業団地に着目。新興工業団地とそのニュータウンであるアマタナコーンは“永遠の街”と人々から呼ばれているが、この場所は地図には載っていない。アマタナコーンに暮らす人々とその住まい、風景を長期にわたって撮影した作品が登場する。
阪東美音は、タンクトップとジーパンを着用した様々な女性のポートレートを屋外で撮影。被写体全員に同じ服を着せることで、彼女たちにとって服はどういう存在なのかを追求し、仕草や表情に“女性と服の関係性”を見出していく。
映像作品を制作した白井茜は、恩師と自身、2つの異なる家族のあり方を映像で捉えた。幼少期から抱いてきた「家族とは何か」という問いを頼りに、現実を生きる家族の姿を浮き彫りにする。
身体的性に制限されない人間のありかたを写そうと試みる本吉映理は、「この心と身体で生きる」という強い意志を写真を通して表現。
また、モノクロ写真で動きのある人々の像を捉えた林煜涵は、防犯カメラの発する赤外線だけを記録できるカメラで自動撮影を実施。センサーで感知した、夜道を歩く人々の姿が記録されている。
グランプリは、第24回写真「1_WALL」展会期中の11月10日(水)に実施される最終審査会によって決定。最終審査会の模様はリアルタイムでライブ配信され、事前に視聴予約をすれば誰でも“グランプリ決定”の瞬間を目にすることができる。グランプリ受賞者には、1年後のガーディアン・ガーデンでの個展開催の権利が贈呈される。
最終審査会では、5名のファイナリストが展示作品と、グランプリを受賞した際の個展プランについてのプレゼンテーションを実施。このプレゼンテーションと、ポートフォリオ、展示作品の3つの観点から審査を行い、グランプリを選出する。新鋭アーティスト達が自らの作品や、個展プランについてどのようなプレゼンテーションを行うのかが見所。写真界のこれからを担う、期待の新星誕生の瞬間をお見逃しなく。
審査員は、キュレーター/映像作家の小原真史をはじめ、PGIギャラリーディレクターの高橋朗、グラフィックデザイナー/美術家の田中義久、写真家の津田直、写真家の野口里佳の5名が務める。
【詳細】
第24回写真「1_WALL」展
開催期間:2021年11月5日(金)~12月4日(土)
会場:ガーディアン ・ ガーデン
住所:東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビルB1F
開館時間:11:00~19:00
休館日:日曜・祝日
※11月10日(水)17:30~19:00は審査のため、ギャラリーへの入場不可。また、17:00~17:30は、審査会準備のため一部展示物の観覧不可。
入場料:無料
出品作家:木村孝、阪東美音、本吉映理、白井茜、林煜涵
審査員:小原真史、高橋朗、田中義久、津田直、野口里佳
■公開最終審査会〈ライブ配信・完全予約制〉
日時:2021年11月10日(水) 18:00~20:30
料金:無料
視聴予約URL:https://peatix.com/event/2942191
※完全予約制につき、事前予約がない場合は視聴不可。
※公開最終審査会映像は、後日会場にて上映。