展覧会「ブライアン・イーノ・アンビエント・キョウト(BRIAN ENO AMBIENT KYOTO)」が、京都中央信用金庫 旧厚生センターにて、2022年9月3日(土)まで開催される。なお、会期は当初8月21日(日)までを予定していたが、延長となった。
ブライアン・イーノは、ヴィジュアル・アートで先駆的な役割を果たしたイギリス出身のアーティストだ。音と光が途切れることなく変化してはシンクロする「ジェネレーティヴ・アート」を手がけたイーノは、リスナーの自由な聴き方に委ねられる「アンビエント・ミュージック」を創始するばかりでなく、デヴィッド・ボウイやU2、コールドプレイといったミュージシャンのプロダクションにも携わるなど、多彩な活動を展開してきた。
展覧会「ブライアン・イーノ・アンビエント・キョウト」では、ブライアン・イーノによる音と光の大規模インスタレーションを中心に展示。築90年の歴史ある建築物「京都中央信用金庫 旧厚生センター」全体を会場に、光と音が織りなす参加型の展示空間を作りあげる。
会場では、イーノの代表作である《77 ミリオン・ペインティングス(77 Million Paintings)》や《ザ・シップ(The Ship)》などを紹介。音と光がシンクロする《77 ミリオン・ペインティングス》は、2006年にラフォーレミュージアム原宿で初公開され、その後もアップデートを繰り返しつつ世界を巡回、本展で16年ぶりに日本で展示される。一方で《ザ・シップ》は代表的なオーディオ・インスタレーション作品であり、複数のスピーカーから各々異なる音が鳴ることで、場所によって異なる音が聴こえる鑑賞体験を提供する。
イーノが創始した「アンビエント・ミュージック」とは、注意深く聴取することも、聴き流すこともできるというように、聴き手の自由なあり方を受容するものであった。絶え間なく変化する音と光がシンクロする本展のインスタレーションにおいても、いつ足を踏み入れたのか、そしてどの位置を占めていたのかによってそれぞれ異なる鑑賞体験を与えるように、鑑賞者のあらゆる接し方を受け入れる空間が展開される。
展覧会「ブライアン・イーノ・アンビエント・キョウト」
会期:2022年6月3日(金)〜9月3日(土)
※当初8月21日(日)までを予定していたが延長
会場:京都中央信用金庫 旧厚生センター
住所:京都府京都市下京区中居町七条通烏丸西入113
開館時間:11:00〜21:00(入場は閉館30分前まで)
チケット料金:
・前売券=平日 一般 1,800円、専・大学生 1,300円、中高生 800円 / 土日祝 一般 2,000円専・大学生 1,500円、中高生 1,000円
・当日券=上記料金より各200円増
※小学生以下無料